第六十七夜 忘れ物 ページ23
side 越前
「……ただいまー」
今日は部活が早く終わった。
まぁ桃先輩たちと寄り道してたらいつも通りの時間になったけど。
「…？」
いつもなら真っ先に「おかえり」と返してくれるAがいない。大体は俺よりも帰りが早いはずなのに。
まぁ特に気にしなかった。どこか出かけてるのかなって、自問自答して自己完結。
「おかえりなさい、リョーマさん」
「ただいま。菜々子さん、Aは？出掛けてるの？」
「…Aさん？まだ帰ってないみたいですけど…
おじ様！Aさん見てませんか？」
台所で夕食の準備をしている菜々子さんに声をかける。まだ帰ってきてない？部活ながびいてるんだろうな。
なんて考えていると、菜々子さんの呼び声に反応したオヤジがのそのそとリビングへやってくる。手には淫らな内容の雑誌っていうか写真集。いい歳してこのエロオヤジめ…
「んぁ？見てねーよ？」
「おじ様…またそんなもの読んで！おば様に言付けますよ！」
なんて会話を尻目に自分の部屋へ戻る。カルピンを撫でつつ、連絡を取ってみようとAの携帯に電話をかけた。
…ム゛ーッム゛ーッという鈍い音。マナーモードにされたそれは、持ち主の机の上で震えていた。
「…携帯置いていってるじゃん」
そして何気なく手にとって明るくなった画面を見ると、びっしりと連なる着信履歴。尋常じゃない量に顔を引きつらせる。
「…Aの学校の人…だっけ」
一緒にいるんじゃなかったの？
理由不明ながら緊張が走った。
どうしていいかわからず立ち尽くしていると、手の中で震えるAの携帯。
画面に表示されたのは『雅治』の二文字。
この人がイトコだっけ。
自分でも驚きつつ、俺は迷うことなくその電話に出た。
『Aか！？お前さん何しとるんじゃ！？』
半ば叫ぶように電話の向こうの人物は言った。
一呼吸置いて俺は返答する。
「………アンタが、Aの言ってたイトコで間違いない？」
『……ッ』
Aのイトコだと思われる人が電話の向こうで息を飲む。しばらく間が空いて、ようやく返事が聞こえた。
『…お前さん、青学の
「そうだけど。理由は長くなるから後でちゃんと説明する。ところでAが帰ってないんだけど、アンタらのところにいるの？」
単刀直入にズバッと聞くと、Aのイトコは言葉を失う。
…いないってこと？
御神籤の王子様 ver.氷帝
大凶らしいで？攻めるん遅いわ
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ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )３番だねー！ (2015年12月13日 14時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます！１番ですね！これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀｀)人(´∀｀=)３番ですね！ (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年12月5日 14時
