第六十六夜 不在着信 ページ22
───時は少々巻き戻り、場所は東京へ───
side 仁王
「……ダメじゃ、繋がらん」
「チッ、こっちもだ」
氷帝と立海が集合してからというもの、待てど暮らせど来ないAと氷帝のマネージャー。流石に不審に思ったのか、幸村がAに電話をかけたのを皮切りに全員が連絡を取ろうと奮闘中だ。
立海の方も手こずっているが、氷帝もそうらしい。マネージャーにかけたと思われる跡部の携帯から、虚しく不在を伝える機械質な声が聞こえてくる。
「メッセージも既読つかないっスね…」
「む…電源でも切っているのか？」
機械系統に弱い真田でさえ、慣れない手つきで何度も電話をかけている。折り返しはゼロ。
それは氷帝も同じようだ。普段は寝ている芥川も、眠気まなこで必死に携帯を操作していた。
「…何かあったのかな」
「妥当なのは事故だろうが、その可能性は低い。第一それなら二人共連絡をよこさないのはおかしいだろう」
「…あ、そういや仁王。お前妖族の血が多少なり混ざってんだろ？妖力変動とか追えねぇのか？」
ブン太の問いに、その場の全員が期待のこもった眼差しでバッとこちらを見る。
それに対して俺は、肩をすくめて首を横に振った。
「確かに俺は妖族の血縁じゃが、いかんせん血が薄い。だから妖力は使えんし、常人より感じやすくても追跡はできんぜよ」
一同残念そうにまた携帯を弄り始める。俺も諦めきれず、発信履歴がAの名前で埋まりつつある携帯でまたAへと電話をかけた。
規則的な呼び出しコールが何度も鳴る。またダメかと諦めかけたその時、電子音がピタリと止まる。
驚いて携帯を耳から離し、画面を見ると『通話中』の三文字。今はこの三文字がなによりも嬉しく思える。
「Aか！？お前さん何をしとるんじゃ！？」
半ば叫ぶように話しかける。
一呼吸置いて返答。だがそれは俺たちが待ち望んでいた声音ではなかった。
『………アンタが、Aの言ってたイトコで間違いない？』
御神籤の王子様 ver.氷帝
大凶らしいで？攻めるん遅いわ
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ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )３番だねー！ (2015年12月13日 14時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます！１番ですね！これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀｀)人(´∀｀=)３番ですね！ (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年12月5日 14時
