第五十八夜 練習試合 ページ14
「…コホン、失礼。取り乱しましたわ」
軽く咳払いをした黒川さん。口ではそう言いつつ、しっかりとボクの左腕に自分の右腕を絡ませるところが流石としか言いようがない。
「黒川さん、だよね？立海に何の用だい？」
「あぁそうでした。つい白夜様に夢中になって忘れていましたわ」
そう言って黒川さんは手に持っていた封筒を幸村へ手渡した。
どこかで見覚えのある封筒だな…と思っていたが、ボクが氷帝に持っていったやつじゃないか。
「練習試合の件でお伝えせねばならない事がございまして参りました。特記すべきは場所と時間ですわ」
「練習試合？」
「はい。先日白夜様がおいでなさった時に渡された書類にそう記してありましたの」
ふむ。あの書類はそういう内容だったのか。
わざわざ部員に持たせた理由がわかった。
「む？場所は氷帝ではないのか？」
「ええ。２軍以下が練習に使用していますので」
真田の問いに戸惑う事なく答える黒川さん。
なるほど、ボクたちもそうだからな。
「じゃあどうするんだよぃ？
「ご心配ありませんわ。少しばかり離れたところに跡部財閥所有のテニスコートがあるらしく」
跡部財閥…
薄々感じてはいたが、跡部恐るべし。
「ふむ。場所は把握した。日時を教えて貰えないだろうか」
「急ですが、明日ですわ」
「明日ぁッ！？」
柳の発言に向けられた返答を聞いたボクたちは、素っ頓狂な声を揃えて半ば叫ぶように復唱した。
御神籤の王子様 ver.氷帝
大凶らしいで？攻めるん遅いわ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 41人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノア(プロフ) - けとるさん» 協力ありがとう( ^ω^ )３番だねー！ (2015年12月13日 14時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - わし3がええ！ (2015年12月13日 10時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - リオンさん» うわぁぁぁ感想もありがとうございます！１番ですね！これからもご愛読よろしくです( ^ω^ ) (2015年12月13日 8時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
リオン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています。1番がいいです。英検、更新 頑張ってください。 (2015年12月13日 0時) (レス) id: cfd12bcb7b (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こにーさん» ご協力ありがとうございます(=´∀｀)人(´∀｀=)３番ですね！ (2015年12月12日 17時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ノア | 作成日時：2015年12月5日 14時
