五十三松目 「過去」 ページ12
「あれは小学六年生の頃...」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
藤堂side
「ねぇ一之瀬さん、自分がいじめられてる気分はどう？」
授業も終わり教室の窓から夕日が差し込む放課後、
私はクラスの一部の子たちを集めて、一人帰りの準備をしている一之瀬にそう問いただした
『別に』
一之瀬に席を囲むように立っている私たちを横目に見るも、すぐ帰る準備を続ける一之瀬
どれだけ嫌がらせをしてもうんともすんとも言わない一之瀬に
私は苛立ち始めていた
「っ...あんたに感情ってないの！？
いじめてもいじめても泣きもしない...」
「ぜんっぜん面白くない！！」と叫ぶと、周りの子たちもうんうんと頷きだす
『...面白くないならやめればいいのに
...じゃ、私帰るから。』
がたっと立ち上がった一之瀬はどこか呆れている表情を見せていた
「っ...待ちなさいよ！！」
教室を出て行こうとする一之瀬の胸倉をがっとつかみ押し倒す
その衝撃で床に倒れた
「ったいな...なにすんのさ」
一之瀬に馬乗りをしている状態で主導権は私が握っているのにもかかわらず、
怯えもしないで鋭い視線を向ける一之瀬
「あんたさ、家で親に虐待されてんでしょ？
こんな風に...さ！」
バシッ！と教室に響き渡るくらいの強さで一之瀬の頬に平手打ちをした
「ちょ...藤堂さん、それはまずいよ...」
「そ、そうだよ！今日はもう十分いじめたでしょ？...もう帰ろ？」
私の隣に立っていた子たちが急に後ずさりをしだした
「なによ、あなた達もコイツにイライラしてるんでしょ？
なら構わないで好きに殴っていいんだよ？」
私はもう一度殴ろうと手を振りかざした時、パシッと一之瀬に腕を掴まれた
一之瀬は掴んでいる腕にだんだん力を込めて行く
「イッ、痛い痛い痛い痛いッ！！！離してッ！！」
あまりもの痛さに油断した私は、
一之瀬のもう一つの腕に気づかず押し倒されてしまった
さっきとは逆の立場になり、焦る私
『今の平手打ちの方が痛かったんだけど
...もっと痛くしてあげようか？』
「やっやめて！
ちょっとあんた達！なんとかしてよ！」
私がそう叫んでも、周りの子は目線を落とすだけだった
「っ！ちょっと！無視しないでよ！！」
「...ごめん藤堂さん...やっぱり私たち貴方の見方にはなれない」
「....は...？」
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春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます＾＾応援してくださって作者は感謝感激です！これからもよろしくお願いしますね＾＾ (2018年3月18日 2時) (
レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ豆腐味噌汁(プロフ) - 更新待ってました(´∀`)この作品ほんと好きです!!!!!!!!!愛してます!!!!!!!!!なので更新頑張って下さい!!!!!!!!!ほんとに!!!!!!!!!応援してます!!!!!!!!! (2018年3月4日 15時) (レス) id: c4290caa64 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - 和蘭芹さん» コメントありがとうございます！長い間更新できていなくてすみません...ただ今作成中ですので少々お待ち下さいませ！ (2018年3月3日 15時) (レス) id: 94c170d235 (このIDを非表示/違反報告)
和蘭芹 - めっっっちゃ良いところで切られたので雄叫びあげました(てか何ですかコレ…！文才アリアリのアリですよ！！更新ずっっと待ってます！！応援してますううううん”ん”ん”ん” (2018年2月22日 23時) (レス) id: 0bd5b50639 (このIDを非表示/違反報告)
春の黒猫(プロフ) - なめこ豆腐味噌汁さん» コメントありがとうございます(^^) まさか更新をずっと待ってくださっていた方がいるとは…泣 更新もぼちぼち頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2018年1月15日 0時) (レス) id: cc81ffe234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はりゅりゅ | 作成日時：2016年6月5日 1時
