6話 ページ6
放課後に何も無い今日。
雑用や掃除もないし、スケジュールを何度確認してもプロデュースの予定は無い。
更には部活すらもない。
え、なんで。
こんな日今まであったか…?
ここまで何もないと、予期せぬことが起きそうで怖い。
とりあえず何か仕事ないか、廊下出て歩いてみるか…。
「Aちゃん!!!!!!」
はい、でた〜、フラグ〜。
いつもの様に大声で私の名を呼ぶ先輩がいた。
随分場所遠いけど、あの人の視力どうなってんの…?
最早あの人に対して辛辣になってしまうのは許して欲しい。
「はぁ…。相変わらず可愛い…♪」
『うわはやっ!?やっぱりスタイル良いし、脚長いから歩くスピードも速いのかっ…!?』
「無意識に人を褒めるところも、ちょ〜可愛いっ!」
『泉さんも、私や真の前だと笑顔めちゃくちゃ可愛いよ…?』
Aちゃんがゆうくんの名前呼んだ…!
と何故か嬉しそうにはしゃぐ泉さん。
私とゆうくんこと【遊木真】は、泉さんにとても可愛がられている。
私は泉さんのことは普通に好きなので
真と一緒にいるときに泉さんが来た場合は
嫌がる真を逃がして、私が引き留めている。
『…あ、泉さん!』
「ん〜?なぁに?」
『今日これから何か予定ある?』
「…っ!?ちょっと待ってて!」
私からのお誘いとわかると、必死にスケジュールを確認する泉さん。
こういうところが可愛くて、思わず構ってしまうんだよなぁ…。
「空いてるっ…!」
『本当!?今日何も予定無くて…。
買い物したいんだけど、泉さんが良ければ一緒に行って欲しい!』
「もちろんっ!!
…はぁ〜、生きてて良かったぁ…!」
『ふふっ、カバン取ってくるね』
砂糖のように甘々な彼。
でも私にはその甘さが丁度良いらしく。
彼の傍にいるのは、結構楽しい。
甘やかすのは好きだが、
甘やかされるのも意外と良いかもしれない。
『泉さん、お待たせ』
「…Aちゃんは特別に、さんは付けなくて良いんだよぉ?」
『…じゃあ、私のことも呼び捨てってことで!
泉』
自分からさんを付けなくていいと言ったのにも関わらず
呼び捨てで呼ばれて顔を真っ赤にする彼。
私の前では表情をコロコロと変える彼は面白いし、可愛らしい。
「…ほんと、そういう所好き…。
行こうか、A」
そして不意に魅せる、騎士のように私の手を引きエスコートをしてくれる格好良い姿。
泉は本当に中毒性が高い人だ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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水無月のぞみ - 17話の翠のクラスですが、彼は1-Bではなく1-Aです。 (2022年5月15日 3時) (レス) id: 90a3a483bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ののあ | 作成日時:2019年8月15日 2時