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五十話【最南端・薩摩の地へ! 幸村、新たなる漢の出逢い!】 ページ4

貴方side
武蔵に案内されながら、私達は、島津の元へ向かった。そして、

真「あのお方が」

貴「えぇ。そうよ」

宮「じっちゃーん!豊臣の連中じゃなかったよー!お客さんだぜー!イカの国から来たんだってさぁ」

貴「イカ!?」

真「い、イカではござらん!甲斐にごさる!」

貴「て言うか、逆さまに言わないの!」

島「誰ね」

私と幸村は武蔵に指摘しながら、島津に少し近づくと、すぐに幸村が名乗った。

真「某は真田源次郎幸村。甲斐の国は武田の家臣にござる。此度、お館様の名代として一軍と」

幸村が最後まで、言い終わる前に島津は、何かを取り出し、すぐにそれの蓋を取って、そのまま飲んだ。それに気づいた武蔵は、島津の方を向くと、それを指摘し始めた。

宮「あぁ!おいじっちゃん!もしかしてそれ、焼酎だろ」

島「あぁ、水わい」

宮「嘘つけ。傷がすっかり治るまで駄目って言われてんじゃん!」

島「水ば、言うとろうが!」

武蔵はそれを確かめる為、それを一口飲むと、すぐに吹いてしまった。

宮「水じゃねぇー!」

島「ぶわぁはははは!こいつが何よりの薬じゃわい!」

貴「相変わらずね。島津は」

島「ん?おう。A。久しぶりじゃのう」

貴「貴方も元気そうで何よりよ」

島「んで、真田幸村ちゅうたがやのう」

真「っ!」

島津は武蔵に支えながら、そのまま聞く体勢になった。

島「真田の使いちゅうことは、遠路はるばるご苦労じゃった」

貴「それにしても、そんな怪我をして、生きているとは、凄いわね。島津義弘」

真「なっ!島津義弘!生きておいでであったのか!」

貴「本当。しつこい男だことで」

五十一話【最南端・薩摩の地へ! 幸村、新たなる漢の出逢い!】→←四十九話【最南端・薩摩の地へ! 幸村、新たなる漢の出逢い!】


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作者名:KICU x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年3月14日 1時

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