七十五話【覇走豊臣大本隊! 本気の慶次、断腸の抜刀!!】 ページ29
貴方side
どうする?あの要塞を止めるにしても、水でやったとしても、俺は水上でも可能なもの。炎でやるとしても、その炎が出るよりも先に、こっちが焼き殺されちゃう。どうする?
貴「幸村。貴方ならどうする?」
真「某も、今考えているのです。いかがすれば、兵達を犠牲にせず済むのかを」
貴「あぁ。いっけない。そこは考えていなかった。やっぱり幸村は、周りをよく見てる」
真「それよりも、今はどうするかを考えねば」
貴「そうね。でも急いだ方がいい。アイツが何処に向かっているかは分からないままだし」
真「はっ」
考えろ。どうやってあの要塞を止めるのか。そして、どうすれば、犠牲を出さずに済むのかを。そんなことを考えていると、
猿「旦那!大将!」
貴「佐助!」
いつも佐助が来るのに気づく私が、今回佐助が来るのに気づかなかった。それほど、考えていたのか。
猿「薩摩での守備は上々みたいだね」
真「おぉ!佐助!」
貴「豊臣の動きについて、何かある?」
猿「まず、秀吉は、本隊と小田原に向かった。宇都宮を形成した上杉の背後には最北端に潜んでいた豊臣が迫っている。九州にも、本隊規模の軍勢が差し掛かって来ているらしい。奴ら、今度こそ一気に天下を取る気だ」
貴(謙信。島津。二人の所は、大丈夫。あの二人の強さは、私が一番知ってる。信じてるからね。謙信。島津)
猿「けど、大阪城では、捕虜になっていた長宗我部の連中が、主君のために、討死覚悟で、暴れ始めているし、片倉の旦那と落ち合った独眼竜は、秀吉を追って、小田原へ向かっているはずだ」
貴(あの二人の事だ。大丈夫。元親も、元親の仲間達も、心配はいらない。政宗や風香、片倉さんに、兄様。独眼竜のみんなだって、絶対に大丈夫。信じてるからね。みんな)
猿「旦那!今武田本体が友軍だ。お館様に加勢を頼むかい?」
貴「幸村。どうする?」
真「いや、お館様には、それら全ての数分を、お見守りいただきたい。以後、いかなる主義とも、相成るか分からん。いかようにも動いてもらえるよう、このまま甲斐にて」
猿「分かった。そう伝えるよ」
貴(クスッ、成長したわね。幸村)
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