七十一話【覇走豊臣大本隊! 本気の慶次、断腸の抜刀!!】 ページ25
貴方side
貴「どうかなさいました?」
伊「どうしたじゃねぇよ。何も言わないまま、豊臣の元に行って死にに行くだと?ふざけるな。誰もそんなことしろと言った覚えはねぇ」
貴「・・・・・話聞いていたでしょ?私は死ぬべき存在。私は、もう、貴方達の目の前に現れる資格は「だったら、なぜ泣いている」えっ?」
私は片方の手で、目元に触れてみると、何かが伝うのを感じた。私、いつの間に泣いていたんだろう。
伊「それに、風香の言いたいこと。聞かずに行くつもりかよ」
貴「えっ?」
私はそれを聞いてすぐに、風香の方を向いた。そして、風香は私と向き合うと、すぐに口を開いた。
風「Aさん。確かに、貴方がやったことに対して、私は許せなく思ってる。殺したいとも思ってる」
貴「・・・・・」
風「でも、・・・・・もう今は違ういますでしょ!」
貴「えっ?」
風「貴方は、最終的には、私を助けてくれた。いろんな人達の戦っていた。沢山の人の死を背負って生きている。それだけで重文じゃないですか」
貴「風香」
風「例え、どんな理由であれ、Aさんは、私の二倍も苦しんでいた。私以上に苦しんでいた。誰にも、助けてもらえず、誰にもその闇をかき消してもらえぬまま、一人でずっと背負い込んでいた。むしろ、それに気づかなかった私にイラついています」
貴「・・・・」
風「でも、それ以前に、Aさんが苦しんでいるのは、嫌です」
貴「!」
風「Aさんの周りには、たくさんの味方がいるじゃないですか。幸村さんや信玄さん、佐助さんだって、貴方の味方です。それでも、言えなかったことですか?」
貴「っ!」
海「A。お前は一人で抱え込みすぎるんだよ。少しは、真田達を頼れ。お前にはそれが必要だ」
私はそれを聞いて、涙が溢れ出た。嫌われるかと思ったのに。嫌われると思って、覚悟を決めたのに、どうして、そんなに優しいの?そう思いながら、私はその場で泣いた。政宗は私の腕を離すと、すぐに私を抱きしめてくれた。
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