疑問 ページ14
「麦野さん、少しお話よろしいですか？」
学園都市に来たにも関わらず体育館を借りバスケをする秀徳
緑間は一人麦野に近づく
「・・・・なによ」
ベンチに座り退屈そうに先ほど寄った店で買った雑誌を見ている
緑間に視線は向けず
「虚切Aについてです」
聞こえてくるのはバスケットボールの跳ねる音
息遣い
シューズの擦れる音
楽しそうな声が聞こえてくるのにも関わらずそこだけ空気が凍っているように冷たい
「・・・あの子に何かあんの？」
駄々漏れる殺気に思わず緑間は後ずさりする
それでも負けじと続ける
「はっきりと言えば、あれは俺たちが知っている“虚切A”です」
「あいつが“落ちる”のを、俺たちははっきりと見た」
「死んでいないほうがおかしい、なのになぜあいつは“ここ”にいるんですか」
「場合によっては俺たちはもう一度あいつを」
傷めつけなければならない
言葉は続かなかった
緑間の頬を緑色のレーザーがかすめた
level５の「原子崩し(メルトダウナー)」
身体に直撃していれば骨をも溶かしたであろう
麦野は我慢に我慢を重ね“わざと”外した
「感謝する事ね、でなきゃお前今ごろ骨も残ってねーぞ」
それは感謝と呼べるものなのだろうか
「頭の回転は速いのね。そうよ、あの子はあんたらが殺したはずのAよ」
「けどこの事は絶対に表に出すな、これは命令よ」
それだけいって麦野は体育館から姿を消した
少ししてから今度は高尾が緑間に近づいた
「なんかさっきビームでなかった！スゲーかっこよかったんだけど・・真ちゃん？」
顔色の悪い緑間に気づいたようで声をかける
「顔色悪いぜ、主将にいってホテルに戻るか？」
いつものおちゃらけた様な言葉ではなく真剣に緑間を心配している
「・・・・そうさせて貰うのだよ」
それだけ言って緑間はその場から去った
キセキの世代の力は化物じみている
自分を上回る力を緑間は見たことなかった
そして彼の危険信号が告げている
今後一切、麦野沈利に近づいてはならないと・・・
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黒狼(プロフ) - 続きが読みたいなーなんて言ってみたりして、、、。 (2015年8月22日 0時) (
レス) id: d06c24abe8 (このIDを非表示/違反報告)
藍凪 - 続きが気になります！更新楽しみにしてます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2014年12月10日 17時) (レス) id: 7686ae119d (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - ナギさん» コメありがとうございます！長い間放置してすいません！頑張ります！！！ (2014年5月6日 9時) (レス) id: 1925db867c (このIDを非表示/違反報告)
ナギ - 更新楽しみにしてます！ (2014年5月5日 22時) (携帯から) (レス) id: 6c6eb50a6c (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 翡翠さん» ありがとうございます！！これからもがんばります！！ (2014年4月6日 17時) (レス) id: 1925db867c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：輪廻 | 作者ホームページ：http://kananohoomupeezi
作成日時：2013年12月23日 17時
