第三十四話 ページ37
皆…皆優しかった。
貴「私にっ化け物の私に手を差し伸べてくれた！
優しく話しかけてくれた…接してくれた、名前を呼んでくれたの！
そんな人達を、化け物だなんて言わないで！
こんな言葉で、片付けないでよ！！」
ーーあ。
言ってしまった…。
気づいたら叫んでた。
だって嫌だった、我慢できなかったんだもん。
皆のこと少しも知ろうとしてないくせに…。
白『よく言った！頑張ったねA！』
貴「白！？」
田「なっ！」
白『Aから離れろこのヤロー！』
バッと白がご主人様の顔に飛び付いた。
ご主人様は数歩後ろによろける。
白を引き剥がそうとする。
ーー！危ない！
血の気が引いた。
ご主人様の考えが流れ込んできたから。
それを読み取ったから。
白『Aの邪魔をするなー！』
田「こ、いつ！」
白『うきゃ！』
貴「白！！」
ボスッと白は床に叩き落とされた。
ーーパァン！
貴「白っ！」
悲鳴に似た声が聞こえた。
ーーあ、これ私の声だ。
私は白に駆け寄った。
駆け寄り白をソッと、でもしっかりと抱き寄せる。
大丈夫、大丈夫だよ。
ちゃんと直してあげるから、だからーー
貴「お願い…起きて…白！」
白はご主人様の拳銃で撃たれたのだ。
ぐったりと、腕の中で白は動かない。
チクタクチクタクーー
懐中時計…まだ…白に返せていないのに…。
まだ一緒にいたかった…一緒にいてよ…白…。
田「ーーA」
ビクッと肩が跳ねた。
田「これでわかったかな？」
わかる？
わかるって何を？
田「他人と関わっても、
君は他人を不幸にするだけなんだよ」
貴「あ、あ…」
田「君は人形のままでいいんだ」
人形？
あの部屋に…薄暗い、冷たいあの部屋に…。
…一人だ、たった一人で…この先も？
でも…他人を不幸にするのならば、それなら…。
田「ーー君の所有者は誰だい？」
私の所有者…。
小銃を構えていた腕は、いつの間にか下ろされていた。
私は人形…所有者は…。
芥「ーーA」
貴「…芥川、さん？」
声のした方へ
名前を呼んでくれた芥川さんの方へ
私は顔を動かした。
直ぐに私たちの視線は交差する。
芥川さんの、どこまでも続きそうな黒い瞳。
芥「僕に言ったな
枷が、鎖が縛るから自由になれないと
この部屋から出られないと」
貴「…あ」
芥「手足の枷と鎖は、僕と人虎が壊した
…首のはどうした」
首は…自分で、自分の意思で壊した。
私は…
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ニコな(プロフ) - ひかるさん» コメントありがとうございます！合ってますよ！おめでとうございますo(^-^o)(o^-^)o気づいてくださってありがとうございました(*^^*) (2016年11月5日 21時) (
レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - 藍さん» 落ちはまだ決めていません。けど、変なフラグ立っちゃってますね(笑)後々アンケートするかもなのでよろしくお願いします(*´ω｀*) (2016年11月5日 21時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - 読ませていただきました！！曲ってノ〇ガミの午〇の待ち合わせですかね？合っていなかったらすいません (2016年11月1日 22時) (レス) id: fb3b88237c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - これってー中也さん落ちせですかー？ミー的には中也さん落ちが良いんですけどーまぁ読めばわかりますよねー続き読んできますー (2016年10月30日 15時) (レス) id: b5991fbf2b (このIDを非表示/違反報告)
ニコな(プロフ) - よるるさん» よるるさん読んで下さってありがとうございました！頑張ります(≧▽≦) (2016年6月8日 22時) (レス) id: 15e640116f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコな | 作成日時：2016年5月25日 23時
