女の子は気づかない (ページ8)

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女の子、失踪ページ8

乱数「へぇ～、そんなことがあったんだ！」

Aは合歓のことを乱数に話していた。

「…あ、そうだ、お兄ちゃん。あのね、明日から三連休でしょ…？
だから、久しぶりに幻太郎さんの家に泊まりたいなぁ、って」

乱数「え～？じゃあ僕一人ってこと？悲しいよお～！うぇ～ん」

泣き真似をする乱数にAは謝罪の言葉を述べて背中をさする。

乱数「ウソだよッ！幻太郎には僕から話をつけておくから、帰ったら準備してね！」

「…うんっ！」

Aは家に帰り、明日の準備をしているとテレビのニュースが始まった。

＿＿＿＿＿6年前、シブヤの街で女の子が失踪した事件についてです

「……女の子が失踪……？」

＿＿＿＿＿未だに見つかっていません、特徴は…

Aがそこまで見ていると突然テレビが消された。

彼女の後ろには乱数が立っていた。

「……あれ、お兄ちゃん、幻太郎さんとお話終わったの？
それより、まだ見てた……」

乱数「嫌なニュースだね……そういうのはあまり見せたくないんだ」

あまり聞いたことのない、乱数の低い声に身体を少し震わせた。

「……幻太郎、すっごく喜んでたよ！明日おいで～だって！」

さっきのニュースは忘れよと、Aは思った。

「……良かった！じゃあ早く準備しないと」