女の子は気づかない (ページ7)

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合歓お姉ちゃんページ7

…

合歓「紅茶を用意してきました。……飲めますか？」

「紅茶…あまり飲んだことないです…」

合歓「そうなんですね……もしかしたら、苦いかもしれません。苦かったら遠慮なく言ってくださいね？
砂糖を入れます」

「…は、はい！」

Aは紅茶を一口飲むと、目を輝かせた。

「…お、美味しいです……！初めて飲みました」

合歓「ふふ……喜んでもらえて私も嬉しいです。砂糖は大丈夫ですか？」

「はい！大丈夫です」

合歓は自分と妹のようにAの頭を優しく撫でた。

合歓「お菓子は食べますか？」

「………あの、お菓子とか紅茶とか本当にとても嬉しいです。
けど、合歓お姉ちゃんはお仕事とかあるんじゃ……」

Aが心配そうに呟くと合歓は微笑んだ。

合歓「私は上の者から“飴村乱数の妹を授かるように”と言われました。なので、私の今の仕事はAの側にいることですよ」

Aは成る程と言うように両手を合わせた。

すると合歓の携帯が鳴った。

合歓「無花果さんから……。A、少し待ってくださいね」

そういい放ってから電話に出る。

その間にAは室内を見渡した。

＿＿＿＿＿無機質でシンプルな部屋なのにお洒落だと感じるのは何故だろう

合歓「A、お兄さんの用事が終わったみたいです。戻りましょう」

「はい、短い間でしたがありがとうございます」

合歓「いえ、こちらこそ。Aと一緒に居ることができて楽しかったです」