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走る事3分。
私が思っていたより、アジトは近かったらしい。
てっきり10分ぐらいかかるものかと思っていた。
でも私に3分の持久走は地獄だった。
足が棒のようになるってこの事だと、私は体で感じた。
「ここがアジトだよ!」
私は息を整えながら言った。
「す、すごい…奥にあるんですね……」
「そうなんだよー!私も初めはびっくりしちゃったよ!」
モモさんは無邪気な笑顔を私に向けた。
やっぱりこの人本当に可愛いなぁ…。
同じ女として尊敬する。
見た感じあのもこもこした人も、紫のパーカーを着た女性も凄く綺麗で、可愛らしかった。
もこもこした人に限っては、絵本の世界から出てきたようなかわいらしさがあった。
紫のパーカーを着た女性も、フードを取れば凄く綺麗だと思う顔だった。
いや、顔で決めるというのも悪いけど…。
悶々と考えていると、誰かに肩をたたかれた。
「ひっ!?」
「あ、あれ……すまん、間違えた…」
振り向くと、赤いジャージを着た男性が居た。
右手を私の右肩において、左足に左手を置いて、さっきの私みたいに息を整えていた。
おそらくエネさんなのであろう「ご主人頑張りましたねー!ヒッキ―にしては上出来かと!」と、半分罵っているような声が聞こえる。
後ろにはいつの間にかメカクシ団の皆さんがそろっていた。マリーさんはセトさんにおんぶされている。
他の皆さんは肩で息をしているというのに、コノハさんはぼーっと、無表情のままだった。
さっき誰かがコノハさんに「体力おかしい」と言った理由が分かった気がする。
セトさんは息こそ荒いけど、凄く爽やかだった。
カノさんは笑っている。
おそらく、能力を使っているのだろう。
言っちゃ悪いが、体力がそんなにありそうには見えない。
ヒビヤさんは身長的に小学生ぐらいに見える。
私達が肩で息をするレベルだ。壁に手をついて、俯いていた。
モモさんもうちょっとヒビヤさんの事考えてあげたらどうなんだろうかと思う。
「さ!Aちゃん入って入って!」
「わっ!?」
私はまたもモモさんに手を引かれて、アジトに入った。
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たろ。(プロフ) - ぜひともシンタロー落ちでお願いしたいです!更新待ってます! (2021年7月21日 5時) (レス) id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
クマぽん - カノ落ちでお願いします。カノは癒しです。(真顔) (2019年1月5日 21時) (レス) id: a657e0068a (このIDを非表示/違反報告)
実実パンダ - カノ落ち希望ですううぅぅぅうう!! (2014年8月24日 11時) (レス) id: d10367adb3 (このIDを非表示/違反報告)
Apple!! - セトに・・・。更新・・・・・・・・・。 (2014年5月24日 23時) (レス) id: 5c6686c570 (このIDを非表示/違反報告)
心音まゆ@セト愛し隊! - セトに一票、百合ならば、モモちゃんで← (2014年5月18日 20時) (レス) id: cfc2cc227e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジュピリ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/jpaj/
作成日時:2013年9月2日 23時