＃３ ページ3
そう言ってカノが飛びついてきた瞬間、俺は本日15回目のパンチを鳩尾に突っ込んだ。カノは鳩尾を両手で押さえ「ちょっとは手加減してよ……」と言ってその場で踞る。もちろん、笑顔のままで。
「おいカノ、中に入れないから早くどけ」
俺がそう言って爪先でカノの横腹をつつくが、カノは全く動かない。いや、動けないと言った方が正しいのかもしれない。
「しょうがない、コノハ。部屋に運んでくれ」
「分かった……」
コノハはカノの黒いパーカーのフードを掴み、片手でぐいぐいと引っ張って引きずりながら、アジトに入っていく。
……もう少し良い運び方はなかったのか？
「じゃあ入るか」
「はい！ もうお腹ペコペコですよ〜、夕食が待ち遠しいです！」
俺はキッチンに行き、料理を始める。もちろん、料理をするのは俺だけだ。そして音楽プレーヤーにイヤホンを挿し、歌を口ずさんでいると。
「キド、どうしたの？ 何かご機嫌だね〜！」
「うわあぁっ!! な、何だマリーか……」
後ろから顔をひょこりと出してきたのは、メデューサの末裔で目を合わせる能力を持つ、マリーだ。
……カノじゃなくて良かった。
「カレーかぁ〜、私にも何かできる事ある？」
「ん、そうだな……テーブルに食器を８人分置いてくれないか？」
「うん！ 私、頑張る!!」
マリーは、そう言って食器棚の方へ転びそうになりながらも走っていく。
アイツは危なっかしくて、目が離せないな……。
「あ、マリー。皿割らないように慎重にな」
「うん！ 慎重に、慎重に……」
マリーは「慎重に」を呪文のように繰り返しながら食器を運ぶ。カレーも作り終えたし、後はアイツが帰ってくるのを待つだけか。
そう思っていると、アジトのドアが開いて爽やかなアイツの声が聴こえた。
「ただいまっす〜！ おっ、今日はカレーっすか？」
俺がいるキッチンの方へ歩み寄ってくるのは、先程花屋で働いていた孤児院からの腐れ縁・瀬戸幸助。
昔はあんなに弱くて泣き虫だったのに、全く別人のように成長したな……。
「……弱くて泣き虫で悪かったっすね」
「あぁすまん、聴かれてたか。……ほら、マリーが待ってるぞ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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キボシ - さ、最高！！！カノキド愛してる！！！ (2018年8月5日 1時) (
レス) id: 03936925d8 (このIDを非表示/違反報告)
+１/ぷらすわん - カノキド愛してるよぉぉぉぉっ!! (2016年7月20日 18時) (レス) id: 709004cd4e (このIDを非表示/違反報告)
零ーﾚｲー(プロフ) - 私、カゲプロが大好きなので、凄く面白かったです！更新頑張ってください！ (2016年7月14日 7時) (レス) id: 456dbe64c1 (このIDを非表示/違反報告)
なおりん - 雨ノ宮心音さんさっきは私の作品にコメントありがとうございました！いいですね！カゲプロ私も大好きです(*^^*) (2016年6月18日 21時) (レス) id: 6eceb2fe56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーさん(プロフ) - すごくおもしろかったです！お気に入り登録しました!!カノキド最高!! (2016年5月1日 18時) (レス) id: af502dc73a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天ノ川夜月 | 作成日時：2016年4月30日 12時
