6 〜現代高校生パロ、幼馴染ユナンとバレンタインデー〜 ページ13
今日はバレンタインデー。
想いを伝える一世一代のイベントだ。
「おはようA」
かと言って、好きな子にあげるだけじゃないのがバレンタイン。
例えばそう。
友達やお世話になってる人とか?
「ん、おはようユナン」
まぁ、どちらにせよ僕のあげる相手は毎年この幼馴染なのだが…。
毎朝、僕らはこうして2人で高校まで登校する。
ユナンのいる孤児院と僕のいる孤児院は比較的近くにあるため小さい頃からよく遊んでいた。
まぁ、ユナンはできた幼馴染というやつで。
ダメなところはダメってちゃんと言うし、しっかりしてるし…。
そんな性格の彼が成長し、美男子なんかになってみろ。そりゃあモテる。驚くほどにモテるのだこいつ。
「やっぱり冬は冷えるねA」
「でもユナンはこの時期が一番好きなんでしょ?」
なんで好きなのか聞いても教えてくれない。
昔から気になって聞いてみても返ってくる返事は�猗詭��瓩辰特姥譴世院�
寒空の下。
肩にかかったカバンの肩紐をぎゅっ…と両手で握り締める。
うぅ…。
ユナンに渡すもの、ちゃんと作ってきたけどタイミングが…。
いやいや!!
タイミングなんていいじゃないか、今渡しちゃえば!!
うんうん。
昔から毎年渡してるんだ。
何を変に意識して緊張なんかしてるんだよ。
意を決して、カバンの中に入ったソレを渡そうとした…。
そんな時。
「あ、ユナンく〜ん!!」
パタパタと駆け寄って来たのは、同じクラスの女の子。男子の間で可愛いって評判の子だ。ちなみに、これはユナンからの情報。
彼女が手にしている、可愛らしくて女の子らしい袋。
それを確認した瞬間、彼女の意図を察し、
ススス…っと路地にフェードアウト。
「絶対告白する気だ…」
だってだって、前に言ってたもん!!
今度のバレンタインに、ユナンに告白するって言ってたもんあの子!!
そしてやはりユナンに告白をした。
返事はすぐじゃなくていいからって言って走り去って行く。
そのあと、気まずいなか学校へ。
そして思い知るのだ。
先輩後輩関係なく、やはり僕の幼馴染はモテるのだと…。
彼の下駄箱を開ければチョコの雪崩。
休み時間には先輩後輩がチョコを渡しにやってくる。
挙げ句の果てに、朝会った子に映画に誘われて。
「ごめんね、今日は一緒に帰れないや」
なんて言われてしまい。
「お、終わった…」
帰りに渡そうと思っていたユナン宛のソレは渡せずに。
こうして僕のバレンタインデーは終わっていったのだ。
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凛 - 更新ありがとうございます (2022年8月20日 11時) (
レス) @page26 id: 9cf2b69289 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - 更新されてる…ありがとうございますありがとうございます……ﾋｪ… (2022年5月8日 3時) (レス) @page24 id: db51d70f74 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - しののさん» コメント感謝です。長い間停止していたので見てくださる方も少ないと思っていたのですごく嬉しいです、ありがとうございます! (2021年3月3日 21時) (レス) id: efbd3140cf (このIDを非表示/違反報告)
しのの(プロフ) - 更新ありがとうございます...！！ソロモン大好きなので嬉しいです！生きる活力になります...。 (2021年3月3日 21時) (レス) id: b0110b8174 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - 凛さん» コメント感謝です、今後ともよろしくして頂けると嬉しいです! (2021年2月19日 21時) (レス) id: dd11559b15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2017年8月3日 13時
