第124夜 �犧嚢蘯藐鄂性� ページ26
あの後、手を繋いだまま2人して寝てしまった。そしてその次の日、事件は起こったのだ。
強く肩を揺さぶられ、まだ眠たい目を開けるとウーゴが焦った様子で何かを言っていた。
何を言っていたのか目覚めの頭では思考回路が回らなかったけれど、ヤバイことは見てとれた。
「…は?」
「ですからA様。この世界を守る絶対的な存在をそれを貴女様がやればいいということです」
民衆の前、大声で堂々と叫ぶようにして言うのは以前ソロモンを罵倒した男。
この世界には�犧嚢蘯藐鄂性瓩�必要だとか言い出して、それを僕にやれと言ってくる。
これって明らかにこの前の仕返しだよな…。
「バカじゃないの?」
ざわつく周りが静まり返る。
「この世界、少なくともこの基地にはそんな人必要ないんだよ。誰かに守られなければいけないほどここの皆は弱くないよ」
何かあれば皆で知恵を出し合えばいい。1人だけにそんな大役任せたら絶対ボロが出る。
「では、貴女様がやらないのならソロモン様にやってもらいましょう!!」
「はぁ!?」
この前散々ソロモンの事言ったくせに、何だそれ。仕返しの仕方が汚いぞ。
隣にいる彼を見上げてみても、予想通り眉間に皺を寄せ少しお怒りの様子で。
選択は二つに一つ。
僕が最高守護神となり責任を負うか。
ソロモンにこの大役を押し付けるのか。
「どうしますか、A様」
ニヤニヤと下品な笑みを顔に貼り付ける。後ろではイスナーンやセッタ達、七魔導士団の皆が見守る中、答えを迫られる。
「…、やるよ。これで満足?」
「A…!!」
僕には無理なんだ。大役を他人に押し付けて、その人が責任という重いものを抱えている。そんな事をして生きることは僕には無理だと思った。
周りからは驚きの声や歓喜の声が響く。歓喜って君たち…。こんな僕で不安じゃないのか?
「いいんですか?これは重大な責任なのですよ?皆が頼りにして、貴女様のその声一つでいい方向にも悪い方向にも行く。まぁ、頑張ってくださいね�犧嚢蘯藐鄂斥有瓠�
勝ち誇ったその言い草に腹が立った。お前が言う重大な責任をこれから背負うのは僕なんだぞ。頑張ってくださいね?他人事だと思いやがって。
「大丈夫か?」
「あいつ、あとで絶対殴る!!」
さて、そんなこと言っても現実は変わらない。
「あいつに後悔させるくらい尽くしてやろうじゃん!!」
「あぁ、そうだな!!」
しかしこの選択が後に。この者を苦しませる種になる事をこの世界の誰もが今は知らないのです。
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千年彗星(プロフ) - 青鷺さん» コメントありがとうございます!! 小説共々、頑張っていくので今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月28日 6時) (
レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マリーネさん» コメント感謝です(*^^*) 読者さまが楽しんでいただけたら幸いです! 今後ともよろしくお願いします!! (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
青鷺(プロフ) - 千年彗星さん» 小説もだけど、受験頑張ってください！！！勉強？なにそれおいしいの？ (2016年6月28日 6時) (レス) id: cb35208076 (このIDを非表示/違反報告)
マリーネ(プロフ) - むっか〜。シンドバッドむっか〜。 (2016年6月28日 4時) (レス) id: 252b10e98a (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - きゅーちゃんさん» 好きと言っていただきありがとうございます!! 今後ともこの小説をよろしくお願いします(*^^*) (2016年5月2日 17時) (レス) id: 113143dc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2015年8月1日 13時
