第28夜 爆弾発言 ページ28
「はい。毛布」
「ん。ありがと…」
今はここ、
大峡谷にひっそりと建っているユナンの家に
お世話になっている。
「あー。疲れた！」
「なんでAが疲れるのさ…。ここまで運んだの僕なんだけど…」
「細かいことは気にしないことにしてるから…。僕」
ユナンを訪ねるたび毎回思うけど、
此処ってマザードラゴンが住んでたところに似てるんだよね〜。
光を遮るものなんて何一つ無いのに、
下へ行けば行くほど暗闇だけの世界になっていく大峡谷。
ほんと。
似てる…。
「どう？だいぶ暖まったんじゃない？」
いや。
暖まるもなにも…。
「なんで抱きついてるの…」
そう。
さっきからこのマギ僕のこと離してくれなくて邪魔なんだよね。
「なんでって。
マギとその王候補がこういうことするって当たり前だよ？」
…。
は？何言ってるの？
頭大丈夫かなぁ…。
「へぇ〜。そうか〜。
だったら、シンドバッドさんともやってるんだね！なるほどね〜」
ふふふ。
どうだユナン！
「やだな〜。あんな三十路のおじさんとなんてこんな事しないよー」
「おじさんって。ユナンの方がおじさんでしょ…」
「そんな事言ったらAはおばさんだね！」
まぁね！
間違ってはないよ！うん！！
でもさ！
もう少しデリカシーと言うものをね！
ユナンさん！
「なに？それともヤキモチ妬いてるの？」
「はぁ!?」
ちょっ！
突然の爆弾発言に声裏返ったじゃん！
え？
しかもなに？
ヤキモチだって？
ないないない！！！！！
「ないから！ヤキモチとかないからね！」
「も〜。照れちゃって！かーわいい！」
「黙れ」
「A」
そう名前を呼ばれると同時に顎を掴まれて
無理矢理後ろを向かされる。
えっ…。
ちょっ！顔近いって！
「あ〜。このままキスしちゃおうかなぁ…」
「うわぁーーーー！やめろーーー！！」
そう言って、
手にしていた紅茶をユナンに向かってぶちまける…。
「ちょっと。これはやり過ぎじゃない？」
「ごっごめんなさい…」
確かにやり過ぎたよ!?
でもね！
これは僕なりの防衛だから！
「んー。
じゃあ、Aがキスしてくれたら許してあげてもいいよ？」
そしてまたもや爆弾発言。
おい。
そのニヤニヤした顔やめろ！
そしてまた顔を近づけてくるもんだから…。
「はぁ…」
溜め息と共に残っていた紅茶もぶちまけた…。
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千年彗星(プロフ) - 明日香の部屋さん» コメントの方ありがとうございます。私のなかで誰落ちかは決まっていますが、それは作中にて明らかにしていきたいと思っています。ので、今のところは秘密ということにしております! それも含めて楽しんでいただけると幸いです! (2018年6月24日 15時) (
レス) id: ca20c9b892 (このIDを非表示/違反報告)
明日香の部屋 - 質問です！これってユナン落ちですか？ (2018年6月23日 22時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 練紅夜さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2015年3月28日 7時) (レス) id: 009baac5cd (このIDを非表示/違反報告)
練紅夜 - スッゲーーーおもしろいです！！これからも頑張って下さい！応援しています。 (2015年3月28日 0時) (レス) id: ae8005f413 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - メイアさん» ありがとうございます！！ (2015年1月22日 0時) (レス) id: cae631ef11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2014年11月18日 23時
