第93話 高度な陣形 ページ44
桃のジャックナイフからのダンクスマッシュの続け技も通じなかった。
やはり氷帝は強い。
向日「珍しいじゃん侑士、マジでやるなんてよ。」
本気だということは青学を強敵だと認めているということ。つまり油断すれば容赦なくやられる。
氷帝の勢いは留まることを知らず、
あっという間にゲームカウントは３−０と離されてしまう。
菊丸得意のアクロバティックも、さらに上のアクロバティックで対応され、桃の力技も通用しない強敵だ。
さらに、桃が流れを引き戻そうとドロップショットを狙おうとするも、忍足に先にドロップショットを打たれてしまう。
忍足「攻めるん遅いわ」
不二「相手の方が一枚も二枚も上手だ…。」
『…そうでしょうか。』
不二「…？」
九条の言葉に何かを感じる不二。
それは直ぐに分かることとなる。
九条がそう呟いた瞬間、強すぎる、、と言っていた菊丸の目が生き返った。
菊丸は相方の大石の言葉を思い出していたのだ。
“諦めるな
諦めなけりゃ必ず弱点は見えてくるんだ
チャンスはどこかにあるはず
自分たちの力を信じよう”
菊丸「っ！！」
しぶとくジャンピングボレーで返すも受け身を取る暇がないくらいギリギリのショットになる。
すかさず向日がネット際でショットを打った。
誰もが取れないと思う瞬間だった。
だが、菊丸は起き上がって後ろ向きでガードし、運良くコードボールになって１ポイント返したのだった。
『………(ﾆﾔﾘ』
菊丸はラケットを手首で回し始めた。
それは本気モードの証拠。
そんな菊丸の姿を見て九条は口角が上がる。
そして、菊丸は先程思い出した大石の言葉をそのまま桃に伝え、二人とも笑顔を取り戻した。
会場がざわつく。
「あのふたり何をする気だ！？」
大石「中々、様になってるじゃないか。」
『ですね。』
大石含め、コートの周りにいる観客が見たもの。
それはダブルスの高度な陣形であるオーストラリアンフォーメーションを取る菊丸と桃の姿だった。
即席ペアではまず難しすぎると言われるフォーメーション。
４−０と圧倒される菊丸・桃城ペアだったが、フォーメーションを始めた後、ポイントを取ることに成功。
『……ほんと、すごい。』
九条には、ふたりじゃない、”3人で”ダブルスしているように映るのだった。
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黒薔薇(プロフ) - Rena．さん» わあ！ほんとですね！訂正ありがとうございます。 (2021年1月28日 0時) (
レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
Rena．(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。ストーリーやキャラ設定が面白く、楽しく読ませていただいてます。所で試合終了の審判のコールですが、｢ヴァンバイ｣ではなく｢ウォンバイ｣だと思います。｢ウォン｣というのは英語で勝ったという意味なので恐らく。更新頑張って下さい。 (2021年1月27日 23時) (レス) id: 1c1efba1d7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - ちぃさん» 大丈夫ですよ。またいつか更新するので読んでくれると嬉しいです。´`* (2021年1月23日 16時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - そうだったんですね。せかしてしまいすいませでした．．． (2021年1月23日 16時) (レス) id: 479f4193d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - ちぃさん» 読んでくださってありがとうございます。漫画が今友人に貸していて手元にないので返ってきたらまた更新致します。 (2021年1月23日 15時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2021年1月20日 16時
