第78話 意地と勇敢さ ページ29
越前がリターンエースをとった。
その後も越前はアドバンテージを取り、激しい打ち合いのあとドライブBを放ってゲームカウントは１−１となった。
阿久津が越前の中に眠っていたサムライを呼び起こしたのだ。
これについては阿久津に感謝だな。
伴田「(阿久津くんには負けられないわけがある)」
まだまだ試合は序盤。
なんて内容がボリューミーな試合だろうか。
試合は越前は２−１とリードし、いったん休憩時間に入る。
『越前、分かってると思うけどリードしてるからって油断しないで。』
越前「了解ッス」
―――試合再開―――
阿久津「(俺は誰だ、俺は亜久津仁だぞ
誰も俺に敵いはしない
いままでどんな野郎が立ちふさがろうとも叩きのめしてきた
今までも、これからもだ！)」
阿久津の負けられない理由。
それは、頑張って頑張ってここまで来た人間がたとえ負けても恥じることは何一つない。
だけど阿久津はその逆だ。
テニスをバカにして、ろくに練習もしてこなかった人間が、そのテニスで負けるならそれは恥ずべきことである。
つまり”格好悪い”のだ。
だから負けられない、負けたらカッコ悪いから。
阿久津はそういうことに耐えられない人間だったのだ。
でも何もおかしいことや驚くことなんてない。元来人間とはそういうものなのだ。
阿久津はむしろ人間らしいと言える。
その後、
阿久津は攻めるだけでなく弱い打球も駆使することで、また盛り返し始めた。
阿久津も成長している。
そしてゲームカウントは4−4とほぼ互角。
越前もかなり息が上がってきている。
伴田「どうです越前くん。今の阿久津くんに対抗出来ますか？」
『できるに決まってんでしょ。ほら、越前は阿久津のプレーに順応しようとしてるじゃない』ﾆﾔ
伴田「！」
早くも緩急をつけた阿久津の攻撃に順応し始めた。
これにはさすがの向こう顧問も驚きを隠せない。
そしてお互い一歩も引かず試合は佳境へ。
『どっちも終わったあとは始まる前よりも成長してるんだろうな。』
なんていうか微笑ましい。
レギュラー陣も越前の勇敢さを讃えている。
『………頑張れ越前』
もっと成長して私にぶつかってこい
越前「………(ﾆﾔｯ」
阿久津の意地とリョーマの勇気
強い方がこの試合を制す＿＿＿＿
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黒薔薇(プロフ) - Rena．さん» わあ！ほんとですね！訂正ありがとうございます。 (2021年1月28日 0時) (
レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
Rena．(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。ストーリーやキャラ設定が面白く、楽しく読ませていただいてます。所で試合終了の審判のコールですが、｢ヴァンバイ｣ではなく｢ウォンバイ｣だと思います。｢ウォン｣というのは英語で勝ったという意味なので恐らく。更新頑張って下さい。 (2021年1月27日 23時) (レス) id: 1c1efba1d7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - ちぃさん» 大丈夫ですよ。またいつか更新するので読んでくれると嬉しいです。´`* (2021年1月23日 16時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - そうだったんですね。せかしてしまいすいませでした．．． (2021年1月23日 16時) (レス) id: 479f4193d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - ちぃさん» 読んでくださってありがとうございます。漫画が今友人に貸していて手元にないので返ってきたらまた更新致します。 (2021年1月23日 15時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2021年1月20日 16時
