第76話 計り知れない ページ27
情熱さの点では越前の方がかなり上だろう。
越前は持ち前のセンスとテクニックでいつも土壇場を切り抜けてくる。
阿久津と同じく油断出来ない相手だ。
だけど今までの選手と同様に、彼にもきっと越前と対峙したからこそ得られるものがある。
真面目にテニスをやると決めた彼と1度戦ってみたい。
『………。』
阿久津の勢いのまま１ゲームを取られる越前。
すると越前は小刻みにジャンプしだす。
1本足のスプリットステップ。
これならたとえクロスで端を狙われたとしても追いつける可能性が出てくる。
だが、阿久津は越前のステップですら瞬時に判断して完全に逆方向に打ち返した。
とんでもない才能の持ち主だと言われるのも納得がいく。
阿久津「俺にテニスで借りを返す？笑わせるなよ小僧。」
これに越前はどう対応するのか。
その後もさらに攻め続けられ、あっという間に３連続連取。
乾「越前が動いてから打つ方向を変えるという信じられないことができるのは、優れたボディバランスとテニスプレイヤーとしての素質。」
不二「勝つ確率は？」
乾「………。」
『……(ﾆﾔ』
データでは計り知れない。
それが青学ルーキー越前リョーマの素質。
すると越前が攻めに出る。
阿久津のサーブをギリギリまで構えも見せず待ち、とても浅いロブを打ったのだ。
そしてすかさずネット際にダッシュ。
これは要は打つ範囲を狭くする戦法。
阿久津のショットは強烈だから、後ろにいても打たれてからでは追いつけない。
それはスプリットステップでも無理だったのが示している。
ただ両者ともネット際に来れば、打てる範囲が狭まるので対処できる可能性があるというわけだ。
だが、また阿久津はロブを上げて意表をつく作戦を取ろうする。
越前「逃げんの？」
阿久津「いい度胸だ小僧！！」
越前の挑発にしっかり乗った阿久津は強烈なショットをリョーマの顔面にぶち当てる。
これには周りも焦ったような顔を見せるが、
『……(ﾌﾞﾌｯw……おっと失礼。』←
伴田「………。」
私からだと見える。越前は動きを読んでいたのかあらかじめ顔の前にラケットを出していた。
その行動が面白くて笑ってしまった訳だが。
そしてボールはポトっと阿久津の後ろへ落ちた。
越前「ねえ、1ポイントも取らせないんじゃなかったっけ？
まだまだだね。」
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黒薔薇(プロフ) - Rena．さん» わあ！ほんとですね！訂正ありがとうございます。 (2021年1月28日 0時) (
レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
Rena．(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。ストーリーやキャラ設定が面白く、楽しく読ませていただいてます。所で試合終了の審判のコールですが、｢ヴァンバイ｣ではなく｢ウォンバイ｣だと思います。｢ウォン｣というのは英語で勝ったという意味なので恐らく。更新頑張って下さい。 (2021年1月27日 23時) (レス) id: 1c1efba1d7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - ちぃさん» 大丈夫ですよ。またいつか更新するので読んでくれると嬉しいです。´`* (2021年1月23日 16時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - そうだったんですね。せかしてしまいすいませでした．．． (2021年1月23日 16時) (レス) id: 479f4193d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - ちぃさん» 読んでくださってありがとうございます。漫画が今友人に貸していて手元にないので返ってきたらまた更新致します。 (2021年1月23日 15時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2021年1月20日 16時
