第74話 S3ゲームセット ページ25
千石さんのお株すら味方につけた桃はその後もどんどん攻める。
だが勢いがついてきたといっても左足はとっくに限界を超えている。持てばいいんだけど。
そして遂にゲームセット。
桃は大の字になって横たわり、千石さんはラケットを肩に乗せて困ったような微笑みを見せる。
パッとみは桃が負けたように見えるが、桃は右手を上げてグッと拳を握る。
『ほんと青学は試合中に急激に成長するヤツらばっかりだわ。侮れないな。』
審判「ゲームセットウォンバイ！桃城！７−５！！」
よし、私も油断せずにいこー←
『お疲れ様。』
桃が起き上がれそうにないので、肩を貸してベンチまで連れて行く。
菊丸「桃凄かったにゃー。」
大石「大丈夫か？」
桃「あー大丈夫ッスよ！こんぐらいででっ…」
『大丈夫なわけあるかアホか。しっかり足休めとけよ。走ったらシバく。』
桃「お、おう…;」
次の試合まで時間があるので、桃の足の痙攣した部分をマッサージしておく。
桃「いででっ」
『よくもまあこんな状態で動けたな…;』
―――――――
そろそろシングルス２の試合が始まる。
とりあえずは処置したので後は竜崎先生に任せる。
桃には水分補給しとけ、といってコートに戻る。
次の試合に望むのは越前。
今青学は２勝１敗なので、次に勝てば都大会優勝となる。
しかし相手はあの阿久津。
いくら越前とはいえ心配だ。だけど期待もしてる。
また新しい技を生み出してくるんじゃないかって。
河村「あんまりネットに近づかない方がいいよ。」
越前「空手歴何年ッスか？」
河村「6年だけど…。」
越前「ふーん…」
―――――――――
『越前、期待してる。』
越前「ッス」
コートに立つ越前と阿久津を見て観客からはやめとけ！殺されるぞ！などという言葉が聞こえるが、
アホかと言いたいところである。
阿久津「約束通り遊んでやる。」
その挑発的な行動に審判が注意すると、阿久津はガットを強く握ってギシギシと音を立てながらギロリと審判を睨みつける。
審判は全く当てにならんので私が代わりに言う。
『横入り失礼。阿久津さん挑発的な発言は控えてください。』
阿久津「あぁん？」
『何か？』ﾆｺﾆｺ
阿久津「ﾁｯ…」
こっちは世界相手にしてたんだから、睨まれたところでどうってことない。
それは越前も同じみたいだけどね。
審判「それでは試合を始めてください。」
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黒薔薇(プロフ) - Rena．さん» わあ！ほんとですね！訂正ありがとうございます。 (2021年1月28日 0時) (
レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
Rena．(プロフ) - いつも更新お疲れ様です。ストーリーやキャラ設定が面白く、楽しく読ませていただいてます。所で試合終了の審判のコールですが、｢ヴァンバイ｣ではなく｢ウォンバイ｣だと思います。｢ウォン｣というのは英語で勝ったという意味なので恐らく。更新頑張って下さい。 (2021年1月27日 23時) (レス) id: 1c1efba1d7 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - ちぃさん» 大丈夫ですよ。またいつか更新するので読んでくれると嬉しいです。´`* (2021年1月23日 16時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - そうだったんですね。せかしてしまいすいませでした．．． (2021年1月23日 16時) (レス) id: 479f4193d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - ちぃさん» 読んでくださってありがとうございます。漫画が今友人に貸していて手元にないので返ってきたらまた更新致します。 (2021年1月23日 15時) (レス) id: 6f4ddb4419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2021年1月20日 16時
