《FAIRYTAIL》一匹狼ともう1つの世界

＊ ページ50

ナツは炎を足に纏いヒューズの方に飛んでいきまず1発。

しかしヒューズはこれでもかっと言うほど魔法を使いまくる。

そして魔法を使われる度腕輪がキュウィンキュウィン光っては魔力をゴリゴリ吸い取っていく。


正直すっっごいしんどい。


今だって床が流砂のように体を飲み込んでいくが、体を支えることさえままならない。

それに気づいたのかグレイが「ソイツらに魔法を使わせるな！！Aがもたねェ！」とナツに叫んでた。



『気にしなくていい！私は《白の民》よ？アンタらと違って魔力なんていくらでもあるんだから。

…だからソイツらとっとと倒してよね！』



ニヤリと笑ってやれば、ナツは嬉しそうに、グレイは諦めたように、ルーシィは呆れたように笑った。


まァ半分強がりだけど。


ははは…と乾いた笑いを心の中でしていると、ルーシィがナツの方に飛んでった。

と思ったらグレイに腕を捕まれ、そのまま上に引っ張られた。



『なっ！？』


グレイ
「ったく。1人で脱出できねーやつが偉そーに大口叩いてんじゃねーよ」



フッと笑うグレイはイケメンだったが、私の今の状況が樽担ぎされているのでなんとも雰囲気ぶち壊しだ。

下を見ればシュガーボーイだったか？がいて、このままだと邪魔になると気づいた私は、力を振り絞りグレイから離れた。



グレイ
「おまっ！！？」

『よろしく』



地面とぶつかるギリギリの所で浮遊魔法で一瞬だけ浮いて落ちた。

それを見たグレイは安心したかのようにホッとした顔をしたかと思うとすぐにシュガーボーイに向き直った。

その横顔を見てキュンっと胸が高鳴る。


自覚してしまった今、もう止められないのだろう。

胸が締め付けられて仕方ない。

こんな時なのに！！

私こんなキャラじゃないのに！！！


魔力が吸い取られ意識が朦朧とする中、私はそんなことを思いながら目を閉じた。

終わり ログインすれば
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