九話 ページ11
「姉さん。皿洗い終わりました。」
「あぁ、ありがとう。」
桜が戻ってきた。この話はおしまいかな?
「…ん、もうこんな時間か。昼ご飯食べていきます?」
「んー、じゃあ、頂いちゃおうかしら。」
「了解。…桜、話の相手をお願いしていい?」
「わかりました。」
それを聞いてから、私はキッチンへと足を運んだ。
〜桜視点〜
「…さて、まずは私の名前ですよね。安藤桜と言います。」
それから、みなさんの自己紹介を聞いて、姉さんが話した事を聞いてみた。
そして、驚いた。
姉さんは、会って間もない人にアンドロイド関係以外をほとんど言っていた。
会って間もない人に話すことなど無かったのに…
「…そうですか。姉さん、ほとんど言ったんですね。私なんか二年かかったのに…」
「二年…?」
あっ、しまった…、つい話してしまいました。
…話してしまったものは仕方ない、ですよね?
私は、過去を話す事にした。
「…これは、私の生い立ちを言った方が早そうですね。…私は、姉さんと双子のような関係なんですよ。」
「双子!?」
「はい、といっても私と姉さんが会ったのは今から二年前。姉さんと私は違う所で過ごしましたから。」
「違う所…?」
「はい、これのせいで。」
私は、自分の足を忌々しく見た。
「……この足は、生まれつきなんです。動かない癖
に成長はするから目立ちはしませんが。」
「………」
「なので、私の小さい頃は、病院で過ごしていたんです。…でも、原因不明で病院も追い出されてそれで姉さんに拾われたのが丁度二年前の今日です。」
「!!そうなのね…」
「……リコさん、でしたよね。」
「えぇ。」
「…姉さんはポジティブに見えますが実は繊細な人なんです。でも自分の不調を言葉に出来ない不器用な人でもあるんですよ。…大丈夫だと、人を騙すのは昔から上手いんですけどね…」
大きなため息をつき、話を続けた。
「だから、少しの不調でも、気づいて、支えになって欲しいんです。姉さんはストレスが爆発したら大変な事になってしまうので…」
「大変な事?」
「はい。なので、少しでも不安に気付いて上げて下さい。学校の時とかは流石に気付いてあげられないので…」
「…わかったわ。よく見てみる。」
「お願いします。」
それから、昼食の用意が出来たようなので、手伝った。
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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2016年8月20日 11時