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八話 ページ10

「…あの子達、一人は目が見えないし、もう一人は耳が聞こえてないんじゃない?」


「流石リコさん。その通りです。」


「へぇ、治んねぇの?」


「…はい、残念ながら。」


「…そっか、大変だな。」


…正しくは、治すほどの技術がない。だけどね…


「…金持ちでも、できない事とかあるんだなぁ…」


「え?」


「あ、いや?…そういや、親は知ってんの?」


…………………キャプテンが言った言葉で、空間が止まった気がした。



親、かぁ…


誰も声を出そうとしない。


いや、出せないのだ。


「………」


特に、愛は。


「親は、いません。」


そう言った私の声は、きっと震えている。


「っ…」


愛が席をたった。


「…桜。」


「………」


「桜?」


「あっ、はい。」


桜もダメだな。


「ちょっとこのお皿お願いしてもいい?」


「はい。」


桜がいなくなったのを見て、私は話を続けた。


「すいません、愛が急に。」


「ううん、こっちこそ…、日向くんがごめんね。」


そのキャプテンはリコさんにゲンコツ食らって痛そうにしている。


「……愛がああなるのも、仕方ないんです。」


「…と、言うと?」


私は、アンドロイドとばれない内容で本当の事を言った。


「…私達は、おかしな親の元に産まれました。最初は可愛がってくれるんです。でも、小学校上がってすぐの頃、私は親に捨てられたんです。」


「「「「「!?」」」」」


「理由は…、」


『何故お前は…』


言う勇気、持たないと。


声帯の事とか、言えないから、せめてこれだけでも…


「…性格が、変わりすぎるからです。」



「「「「…え?」」」」



「…今はそんなに変わんないんですけど、小さい頃は会う度に性格が変わってくらしく…、言われるまで知りませんでしたけど。」


「確かに、あまり変わった姿は見てないわね…」


「まぁ、単なる気分屋っていうやつなのかもしれませんがね。」


そして、一口紅茶を飲んで、話を続けた。


「捨てられてから、公園でイスに座っていたらメガネをかけた人が私を拾ってくれて、そこから第二の人生になった訳です。」


「メガネをかけた人?」


「今吉翔一です。」


「「「「あぁ…」」」」


どうやら納得したらしい…


「私は翔ちゃんって呼んでて、その翔ちゃんがいろんなこと教えてくれてたんですけど、彼が高校生になった時、寮で過ごすことになったんで、その時に今の家に引っ越しました。」

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設定タグ:黒バス , 水戸部 , 誠凛   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ゆうにゃん | 作成日時:2016年8月20日 11時

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