よん ページ4
そして無事に課題を終わらせることができた。
彼に感謝しなくちゃな。
「Aちゃん凄いねー。あたし全然わかんないわ」
「ちょい見せてよ」
「あ……うん。どうぞ」
何故か私のクラスには積極的な子が多くて友達ができない。
私が消極的すぎるのかもしれないんだけどさ……積極的な子はちょっとだけ苦手だから。
「うっそ、何ー？全然わかんない」
「あんたバカなんだから分かるわけないっしょ」
「もー写しちゃえば良いじゃん」
「おっけー。じゃ、Aちゃん終わったら返すねー」
コクリと頷き席に戻る。
「課題集めますよー」
委員長の声が響く。
一部真面目な子はちゃんと出してるけど、やっぱり出さない子の方が多いんだな……。
受験生なのに大丈夫なのかなぁ……。
私も朝方まで忘れてたし人のこと言えないんだけどね。
「あ……」
委員長が教室を出て行く。
「課題ありがとー！あ、ごめん。委員長行っちゃった」
「届けに行ってあげよっか？」
「あ、ううん。大丈夫」
課題を受け取って委員長を追いかける。
「あ、課題提出？」
「うん。お願いします」
「真面目にやって来る子少なくて……先生に怒られちゃうんだ」
「大変だね……」
そう言ったら委員長が控えめに微笑む。
こういう時にどういう言葉かけてあげるべきなんだろう。
ダメだなぁ……ってまた自己嫌悪。
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作者名：ショウキチ | 作成日時：2018年9月21日 19時
