倉持洋一の彼女3 (ページ32)

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御幸「良かったな、奏良」

奏良「うん。良かった。ありがとう、一也」

…奏良は自分のことを話してくれた

じゃあ、私は？

この子に話さないといけないんじゃ…

奏良「…藍子」

藍子「…！なんですか？」

奏良「大丈夫。無理に聞かないから、ね？タイミング、人それぞれだし」

気づいてる？

まぁ、去年のこともあるし、当たり前か

奏良「私ね、ずっと『疫病神』って言われてた。昔は『自分が疫病神だから虐待されるんだ』って思ってた。

痛いのも辛いのも全部我慢して、顔に出さないようにして…

そしたら、高校で私の事『疫病神じゃない』って言ってくれた人がいた。私のせいじゃないって…泣いてもいいし、辛いって言っていいって。すごく嬉しかったんだ

だから…藍子に何があっても、私は友達をやめないし、ずっと好きでいるよ」

やっぱり、奏良はすごいな

人をよく見てる

私がほしい言葉をくれる

今話さないと、多分ずっと言えない気がする

藍子「ありがとう、奏良。私の話、聞いてくれますか？」

奏良「うん、喜んで」