119 ページ23
丹波「御幸、残り3回、フォーク中心のリードで頼む」
御幸「え？あの一球で十分効果はありましたよ。稲実の奴らが見てる前で、これ以上投げなくてもいいんじゃないですか？
あくまでフォークは見せ球に…ストレートとカーブを中心に配球することが理想だと思います」
丹波「いや…フォークを中心に投げる。実戦で試せる機会は、もう残り少ないからな」
うわぁ…噛み合ってない…
一くんの言いたいことも分かる
多分、後半のことを考えてるんだろう
でも、丹波さんの言ってることも分かる
やっぱりなんでも実戦で試すのは大事だし…
片岡「…丹波、それはチームを代表する投手としての意見か？それとも一選手としてのただのわがままか、どっちか言ってみろ。
もし…自分の身勝手な意見だと言うなら…お前にはエースナンバーをやれん」
その場の温度が一気に下がった気がするんだけど…気のせいか？
まぁ、確かに監督が言ってることは分かる
丹波さんもそれはちゃんと理解出来てると思うし
丹波「両方だと思います。自分が後半自滅し崩れることが多いのも…その事を考え御幸がリードしてくれてることも分かってます。
けど、この弱点を自分の手で乗り越えない限り、自信を持ってマウンドに立つことはできません…
本当のエースになるために、それが自分の正直な意見です」
丹波さん…
奏良「これを聞いたら、付き合うしかないよね、一也」
御幸「そうだな。分かりました。そういうことなら俺も最後までとことん付き合いますよ！
これほどの決意を持った投手の意見を無視することなんてできないっスからね」
伊佐敷「フン…珍しく大口叩きやがって…
これで打ち込まれたら責任とってもらうからな。その頭、てっぺんまで剃り上げてスキンにしてやる！」
亮介「あっ、それいい！のった！」
結城「のった！」
おぉ、丹波さんのスキンか
倉持「ヒャハハ…逆にロン毛になってもらってもいいっスけど？」
奏良「それはレアリティ高い」
藍子「卒業するまでには伸びてると思いますしね」
ロン毛もありかもしれない
太田「こ、こら…お前ら…」
クリス「1点取られたらスキンヘッド、2点目取られたら眉毛も剃るということで決定だな。メモしておこう。3点目は長髪か」
太田「お…おい、クリスまで！」
倉持「ヒャハハハ、クリス先輩最高！」
奏良「丹波さん、楽しみにしてます」
藍子「私も」
丹波「何をだ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜々子 | 作成日時：2019年8月30日 20時
