倉持洋一の彼女3 (ページ22)

今日:2 hit、昨日:39 hit、合計:34,602 hit

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奏良「相手チーム、ストレートにヤマはってる」

藍子「確かに、丹波さんのカーブは落差が大きいから打ちづらいですよね」

丹波「ふしっ！」

藍子「!!」

今のは、フォーク？

奏良「ｸｽｯいい感じですね、宮内先輩」

宮内「あぁ、でも、まさかいきなりフォークとはな」

藍子「奏良は知ってたんですか？丹波さんがフォークの練習してるのを…」

奏良「まぁ、ブルペンには一也と一緒に行ってたから投手陣の球はだいたい把握してるよ。

よく行ってるからなのか調子の善し悪しも少しなら分かるようになってきた」

それであの時、丹波さんは奏良を呼んだのか

藍子「稲実も驚いてますね」

奏良「甘く見てたらガブッと喰われるってのを頭に入れといてもらわないと困る」

…奏良、すごい悪そうな顔してるのに自分で気づいてるのか？

奏良「…あ、ナイスピッチです、丹波さん。調子いいですね。スピードも出てるし」

丹波「あぁ。さっきはありがとな」

奏良「お役に立てたなら嬉しいです」

だいぶ打ち解けてますね

来たばかりのときは先輩たちの気迫や圧にオロオロしてたけど…最近はそうでもないし、大丈夫そうですね

倉持「何見てんだ？」

藍子「奏良、だいぶ落ち着いてきたなーって思って」

倉持「ヒャハハ！最初の方は先輩たちに凄まれるとかなりワタワタしてたよな」

藍子「まぁ、圧がすごいですからね」