嘘の塊〜【黄瀬・青峰・赤司】完

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赤「大我は会いたがっていたよ。
会わなくていいのか？」



貴「うん。taigaの事が知れただけで十分です」


赤「まぁマネジャーである以上、
必ずどこかの大会で
会う事になるだろうがな...」





会ったら...その時は...

”あの時はごめんなさい”ってちゃんと謝ろう。






あー...

この学校に来てから...

失ったはずの...
捨てたはずの感情が...


どんどん蘇る...




やめて...
これ以上...苦しみたくないのに。
全部忘れた方が楽なのに。




溢れ出しそうな涙を必死で堪える。





赤「悪いが各自で自主練をしていてくれ」






突然、私の手を引く...赤司征十郎。



今度は...何...？

これ以上...私の感情を掻き乱さないで。





青「あぁ？赤司どこ行くんだよ？」

赤「すぐ戻る」




黄瀬君の視線が突き刺さる...


それと...すごく黒い肌の青髪の男。
私を睨みつける。




居た堪れないから...
大人しく赤司さんに着いて行く






連れて来られたのは体育館の裏。




赤「A。ちゃんと僕の目を見るんだ」



赤司さんの目を見るのは嫌だ。
全てを見透かすから...



赤「もう一度だけ言う。
僕の目をちゃんと見ろ」




私は赤司さんを見上げた。




赤「過去に囚われるのは今すぐやめろ。
僕が必ず...Aを救い出してやろう。

ここは日本だ。
Aの過去がどうだろうと
誰も気にはしない。

気にしているとすれば
A...君一人だけだ。

今ここにいる時点で
Aは一人じゃない。

バスケ部全員がAの仲間だ。

分かったな？」






仲間...

簡単な言葉で言わないで。


私は...あなたも信用していない。





ドンッ


私は...壁に押し付けられた。





赤「二度と僕をそんな目で見るな。

僕にはAの全てが分かる。
何を思っているか...全てがね。

甘く見てもらっちゃ困るな。
僕をあまりイラつかせないでくれ」







この人には...絶対逆らえない。







赤司征十郎...


あなたは何者なの？






あなたの瞳には...
私の何が映っているの？









本当に...助けてくれる？







赤「大丈夫だよ。僕が必ず救い出す」







言葉を言わなくても...
あなたには見えてるんだ。








この人なら...


この人は...信用できるかも...しれない。



けど裏切られたら？




赤「僕を信じるんだ」





赤司さんが差し出した手を
私は強く...握りしめた。







私を...助けてください。






赤「戻るぞ」

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