笑えない、どつかれた本拠地。【白膠木簓】__extra story

▽comedian.12 ページ24

ー白膠木sideー




あかん。





白「自分、俺の事わかる？」

『さ、ささら…さん』

白「せや」





『どうしよう』





ご都合主義、なんて言葉はよく耳にするだろうか。目の前にいる幼女…言い方考えな捕まってまう…

目の前におる可憐な女の子……可憐かは知らへんけど可愛いとは思とっる。




そんな子の正体は違法マイクとやらでご都合的な感じにされてしまった自称社畜さんである。







白「幼児化…治るんかこれ」

『なおってくれないと、こまりますね。ひじょうに』

白「おん…」






コーヒーカップを両手で持つ彼女、最早カップの方が大きいのでは無いかと疑う程小さい。



所謂、幼児化。




目が覚めたら身体が縮んでしまっていた！的なものではない。バトル観戦してたら食らった、との事。







白「コーヒーお代わりどうや？…あ、ココアがええ？」

『なかみはこどもじゃないので』

白「可愛くない子供やわ」







『こどもじゃないといってるだろ』と暴言混じりに脇腹を叩かれるが痛くも痒く無い。



普段なら肋骨とサヨナラしてまいそうなんやけど今はちっさい子供やから、痛みも感じひんのよ。
なんかこう……



わたあめで殴られてる感じやな。







白「どんくらいで治るん？」

『でんわで"じんぐうじ"さんにきいたら、くわしくはわからないけど
たぶんすうじつだろう、って。」

白「平仮名ばっかな喋り方…ほんまに赤ちゃんやんけ」

『だれがあかちゃんやねん』






あ、今のちょっと可愛かった。





麻天狼の神宮寺寂雷によると一度検診をした方が良いとのこと。

お医者さんが言うんなら言った方がええんやろな、知らんけど。
違法マイクなんてほんまにあるん…？






『とりあえず、きょういちにちはおとなしくする』

白「静かにしとってな
…飴ちゃんいる？」





『…いる』







…なんや可愛いやないかい自分



夢ではないかと疑いたくなる。が、どうも現実らしくいくら頬をつねっても痛いだけである。







『ささらさん、あまいものがたべたいな……？』






首を傾げて、不安そうな顔をする。









…俺の扱い分かってるやんA(真顔)





白「しゃーない！食べ行こか！」








可愛いものには人間勝てないものである。



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