四十五話 ページ47
「.....少しは頭が冷えたかしら」
私は表情一つ変えずネジを見つめる
ネジ「...瓶戸...お前も宗家の味方をすr」
「ふざけんじゃないわよ!!さっきから聞けば宗家分家って!!」
私はネジの言葉を遮り声を荒上げる
「身分の違いがどうしたのよ?!そんなに気に食わないわけ?」
ネジ「お前に何が判る!!」
グイッと胸ぐらを掴まれる
「...判らないわよ...もう家族なんて一人も居ないもの」
私は虚ろな目でネジを見つめながら温度のない声で言葉を放った
ネジ「............瓶戸...すまない」
そんな私を見て直ぐに胸ぐらを掴んでいた手を離し謝罪してきた
「.....謝るのは私じゃない...それより今の貴方に謝られたって何も意味は無いわ」
「それにね.....謝ったって一族の仲間を殺そうとした過去は消えないわ」
失ってからじゃ...後から気付いたって...遅いのよ
壊したものはもう戻せないのよ
私は拳を握り締めながらその場を去った
背後から伝わる悲しげな視線を感じながら
その日私が試験会場へ足を踏み入れることは一度もなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウK(プロフ) - 海さんさん» 本当にそう言ってもらえて、嬉しいです!! (2018年1月8日 9時) (
レス) id: 6142a92764 (このIDを非表示/違反報告)
海さん(プロフ) - とても面白かったです！ひとこと、失礼します。 サイコー！！やばい！いい!! (2018年1月7日 23時) (レス) id: 65e6ff7e13 (このIDを非表示/違反報告)
ユウK(プロフ) - 海さんさん» 有難うございます!!よろしくお願いします!! (2018年1月7日 20時) (レス) id: 6142a92764 (このIDを非表示/違反報告)
海さん(プロフ) - ちょっと、僕と同じ誕生日で感動しました。これから読んでいきます！ (2018年1月7日 19時) (レス) id: 65e6ff7e13 (このIDを非表示/違反報告)
緋蠍(プロフ) - 千桜さん» あっ本当だ、すみません。教えて下さり有難うございます千桜さん (2017年5月29日 17時) (レス) id: f190729f0e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幹比古 x他1人 | 作成日時：2017年3月17日 7時
