異能少女、学校通うってよ2【文スト】【歌い手】 (ページ2)

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49話ページ2

浦田side

女がAの顔に向けてナイフを振った。掠っただけのようだか。

A 「……1つ聞かせろ。何で首をぶった斬った」

確かに…何で首をわざわざ斬る必要があるんだ？

女「愛してる人を近くに置いておくのは当たり前でしょう…？だからせめて顔だけは置いておこうと思ったのよ」

此奴…唯のメンヘラじゃねえか。殺された人からしたらたまったもんじゃねえんだろうな。

A 「ハッ、くだらない。そんな理由で殺された学生が可哀想すぎる」

女「……アンタには大切な人、いない訳？」

A 「……は？」

Aの動きが止まった。もしかして動揺してるのか？

女「その様子だといるようねぇ。なら分かるでしょ？大切な人は傍にいるべきでしょ？」

A 「………大切な人はもういねえよ。この世の何処にもな」

そう言うAの表情は今まで見た事無いような悲しい表情だっだ。

A 「……もういい。このままだと埒が明かない。さっさと警察に突き出す」

そう言ってAは女の首に手刀をキメた。女は気絶しその場で倒れた。

A 「………そらるさん、警察を呼んでください」

一ノ瀬「あ、ああ。分かった」

騒ぎが収まり台風が過ぎ去ったみたいに静かになった。あ一…こういう場合ってどうすればいいんだろう。

坂田「……Aちゃん？うらさん？」

声がした方を振り向くと、坂田が壁から少し顔を出していた。そういえば坂田この場にいなかったな。

A 「坂田君、もう出てきても大丈夫ですよ」

坂田「う、うん…って！敦さん！大丈夫ですか！？」

あ、やべ！敦の事忘れてた！血が出てたから早めに治療しねぇと！

A 「敦なら大丈夫ですよ。……敦、もう起きても良いぞ」

そう言うと敦がムクっと起きた。え？どゆこと？

月崎「敦、大丈夫なん？」

敦「僕なら大丈夫です！」

まぁ…大丈夫ならいいんだが

一ノ瀬「……坂田、あの女について説明してくれないか？」

そういえば此奴坂田を出せって言ってもんな。つまり坂田とこの女は関係があるって事だもんな。

坂田「……分かった」

それから坂田からあの女について話してくれた。