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无、『待ってる』 ページ12

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「まあそうは言っても彼も一応「甲」の立場です。
中々強いですよ?もし本当にそんな事になったら頑張って彼女を守ってあげて下さいね」



そう言って、彼女は笑った。
「勿論です」と善逸君は答え、力強く頷いたのを隣で見ていた。

……とても、とっても、心強いなぁ。
居心地が良くて、安心する。


そんな事を思ってたら、いつの間にか善逸君の肩に小さなスズメが乗っていた。
首を傾げる私に「チュン!」と元気よく鳴くスズメ。……その姿を見て、脳裏にカラスの姿を思い出す。最早その悪名が知れ渡ってる主人と違い、真面目で優しいカラス。君は無事なのだろうか。







「えっ嘘でしょ、この頃合いで早速任務入ったの!?!?」





ちゅんちゅんちゅんちゅん。小鳥の囀り。
可愛いなぁなんて思いながら聞いてたら、やけに必死に何かをアピールしている事に気付いた。

これ、何か言ってない?何か訴えてない?


「可愛いでしょ、炭治郎が言うに手乗りスズメだよぉ」と私に見せてきた善逸君だがちょっと待って。あとたんじろうって誰。



「我妻君。どうやら任務のようですよ」



同じく気付いたらしいしのぶさんがそう言えば、上記のような事を叫んだ善逸君。漸く気付いてくれたと理解らしいスズメは嬉しそうに「チュン!」と鳴いた。
良かったね。意思疎通、他人を介して成功したね。


善逸君は少しだけ渋っていたがグッと堪え、そして、私の手を握ったまま己の胸元に持っていく。
善逸君を見る。彼もまた、真剣な顔をして私を見ていた。



「ごめんね、ちょっと行ってくる。……君をここに置いて出て行く事を許してほしい。絶対、必ず戻って来るから」



まるで誓うような口振りで、彼は言う。
……昔の私なら「死亡フラグだよそれ」だなんて、心の中で笑ってただろう。



______笑えるものか。



「……絶対だよ」





絶対、死なないで。





「待ってるから」



………ずっと、此処で。貴方のことを。





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无壱、『蝶屋敷内にて』→←枯玖、『君の拳で』



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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , トリップ   
作品ジャンル:恋愛
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ゆら(プロフ) - あああああああああああ更新停止いい!続きが気になる、、、 (2023年4月29日 23時) (レス) @page25 id: ab3ad11547 (このIDを非表示/違反報告)
- 流石にこれは最高すぎる、、、、もうなんか好きすぎて何て言葉にすればいいのか、とにかく好きです!!更新まってます😢 (2022年10月10日 12時) (レス) @page25 id: cda9a90c6e (このIDを非表示/違反報告)
名無し - いや最高すぎる 、、ストーリーから夢主の性格まで全て含めて最高 … 。面白すぎてめっちゃ読んでたらこんな時間になってしまっていた笑笑 更新待ってます 、!!! (2021年12月28日 2時) (レス) @page25 id: 541045445a (このIDを非表示/違反報告)
雷霞 - 何度も読み返させて頂いてます、数ある善逸夢小説の中で1番好きです、大好きです…!! 善逸もかっこいいんですけど夢主さんの性格が好きすぎます…っ!! (2021年8月1日 22時) (レス) id: 423a130570 (このIDを非表示/違反報告)
みき - 続きを切実に所望します (2021年7月3日 23時) (レス) id: 37a3449760 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱんこ | 作成日時:2019年9月18日 23時

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