金髪君に散々貢いで貰ってたら、いつの間にか形成逆転されかけた話。参【鬼滅の刃】

无壱、『蝶屋敷内にて』 ページ13

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……嗚呼。本当に善逸君が居なくなってしまった。
最後に私をギュッと抱き締め、そして行ってしまわれた。

唐突な善逸君ロスである。早く帰って来ないかな、なんて考えてる私は本当に自己中な女である。







「貴女がAさんですね。私は神崎アオイと申します。これから宜しくお願いします」

「よ、宜しくお願いします……」



すっごいキビキビした態度の正に学級委員的な子が綺麗な角度でお辞儀をしたので、釣られて私もおずおずと頭を下げる。
怒らせたら怖そうだなぁ。愛想良くしておこう、久々の猫被りモードで笑顔を作った。にっこり。



「屋敷の中を案内させてもらいますね、先ずは……」



彼女に着いて、色んな場所を案内される。
寝台が置かれた部屋、食堂のような場所、広々とした訓練場………など。
一番印象に残ってるのは、やはり最初に見た綺麗なお庭。

本当に綺麗だった。縁側に座って、お茶を飲みながらただただ黙って眺めて居たいな、なんて思った。



「そして此方が貴女の部屋です」



そして、とある部屋に入った。
私の部屋、と。……1人部屋とか良いんですかアオイさん。



「左隣は私とカナヲの、右隣はすみ、きよ、なほの3人の部屋です」

「あ、はい」

「必要な物があれば言ってください。大抵のものは屋敷内にありますが、その他にあれば買い出しに行きますので」

「は、はい」

「何か質問等はありますか？」

「い、いえ」

「そうですか。では早速ですが洗濯のお手伝いの方を頼んでもよろしいですか？」

「アッ了解です」



やべえどもりまくる。マジでキビッキビ動くなこの子、コミュ障が爆発しちまうよこれ。

彼女は「着いてきて下さい」と歩いて行く。ま、待って〜！私の脳じゃ全部覚えられなかったから逸れたら詰む〜〜！！迷うよここ、広過ぎるもん！



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