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第零夜 幻想なりて、人愛し、妖愛し ページ1
時は、人と妖が共に歩む幻想たる時代。
人は妖と手を結び、
妖は人と手を結んだ。
そして、平和な世界が作られる。
人は大いに喜んだ。
妖は人のいぬ場でほくそ笑んだ。
また、それさえ幻想だと、人は気付くのが遅すぎた。
妖は人の技術を取り入れ、力を増していく。
人はそれに抗う術もなく、嗚呼哀れかな、散っていく。
その危機に、誰もが英雄を求めた。
誰か、と哀れに助けを求める人に、英雄はいない。
それならば、自ら立ち上がれ
嘆く人々の世に、光を灯すために。
願った妖と、祈った人。
願いと祈りは確固たる現実になりて、世を動かしていく。
まだ人と共存を目指す妖と、妖を倒すことを目指す人。
人は主に、妖は従に。
陰陽道に従い、人は陰陽師になりて。
同じ目的を持った者達で出来上がった武力組織を、人は英雄と見た。
これは、時代を駆け抜けた人と妖の物語。
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