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ベタベタとくっついては引き剥がされているダメ人間代表五条は、ヘラヘラと笑って事を説明する。
話は理解出来た、しかしこれは同意じゃ無さそうだと1年2人は顔を見合わせる。
「五条、気遣い感謝する。しかし私は自分の意思で任務に行っているんだ。呪術師としての誇りを持ってして。だから、休むのは…それに、私は教える事に向いていない」
「僕が教えてんのにそれ言う?」
「確かに」
「おいゴラァそこは否定しろ」
「それは…理不尽だと思わないか?」
うんうんと頷く伏黒を見て、永広は安心。
「でもさ、良く考えてよA」
「ふむ」
「今の呪術界はさ、若い芽を待ってるんだ」
「ふむ」
「そんな界隈に必要なのは教育」
「ふむ」
「一級術師の君が教師になる事で、救える命は3倍!」
「ふむ…!?それは凄いな」
「でしょ!って事でやっちゃお?先生!」
「でも私に出来るだろうか」
「へーきへーき!余裕のよっちゃん!」
どうやら、永広がかなりボケ要素を持っているようで、詐欺に合わないか心配であるところだ。
「命には変えられないな、大勢が平穏を当たり前に思えるよう日々精進する事こそ私の務め。教師役、引き受けよう」
「良し、上手く丸め込めた」
「……?」
前途多難っぽい感じの雰囲気に、釘崎はジト目で担任を見たのだった。
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作成日時:2021年3月9日 0時