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リクオ「僕、彼女を手に入れたいんだ。そばにいてほしい」
カナ「熱烈だね。ふふ、でも雲井ちゃんかあ。手強そうだよ、さっき嫉妬した及川さんにあの態度だったし」
そこで、遠くから氷麗のリクオを呼ぶ声によって2人の会話は途切れた。
2人は意識をそちらに向ける。
先に駅前に着いた一同がかなり後方を歩いていた2人を待っていたようだった。
カナ「あれ、雲井ちゃんと及川さんの2人だけ?みんなは?」
カナの問いにAは言いにくそうに答えた。
A「お二人が遅いから先に解散してしまって、もう帰られました」
氷麗「私たちも早く帰りましょう、リクオ様」
氷麗はリクオの腕を掴んでさっさと歩いて行ってしまう。
リクオはふらつきながらも体制を立て直すとAとカナに向かって「またね」と手を振った。
カナは相変わらずだな、と苦笑いしながら手を振り返す。
カナ「私も帰ろっかな、雲井ちゃんはどうする?」
A「私はもう一度本屋に寄ってからにしようかと」
カナ「そっか。じゃあ、また、」
A「あのっ!」
Aは駅に向かおうとしたカナを引き止めて、視線を漂わせた。
カナは不思議に思いながらもAが口を開くのを待つ。
A「氷麗さんって、その、リクオさんの恋人なんですか」
カナ「はい?」
予想外のAの質問にカナは声を裏返した。
Aは何かを否定するように顔の前で両手を横に振る。
A「いや、氷麗さんに直接聞いたんですけどはぐらかされてしまって」
カナ「ねえ、なんでそんなこと知りたいのか聞いてもいい?」
Aはカナの言葉を心の中で反復した。
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ーーー何故…?
知らないからだ。
彼のことを。彼とカナが幼馴染だったということも、氷麗のような人物がいたということも、何も知らなかったから。
知らないことが悔しいから。
ーーー何故、悔しい?
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思考に沈んだAにカナは内心、先刻言ったことを撤回して、「リクオくん。これは、脈アリなんじゃない?」と既に去った彼に呟いた。
カナ「雲井ちゃん、そんなに知りたいならリクオくんに聞いてみれば?きっと答えてくれるよ」
A「…はい、そうします」
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夏休み目前の集会。
清十字団に参加することになった彼女はさらに妖怪に関わっていくことになる。
彼の思いとは裏腹に。
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ピエロタ(プロフ) - とても面白いです！ぬら孫大好きで拝見させていただきました（笑）これからも頑張ってください！ (2018年4月23日 17時) (
レス) id: aeaffe1cd4 (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶姫(プロフ) - めっちゃドキドキして見てます！次が楽しみすぎて更新の通知が来るごとに心が喜びの舞を舞います！w更新楽しみにして待ってます！頑張ってくださいね！ (2018年4月3日 16時) (レス) id: 7661e16b5d (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 次どうなるんだろうと思って進もうとしたら終わっていて、うわぁー!!ってなりました(笑)気になります！更新待ってます！頑張ってください！ (2018年4月1日 19時) (レス) id: 3d5bc7771c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moon | 作成日時：2017年3月31日 22時
