22話 ページ22
「いった…」
「あぁ、ごめんなさい！」
「大丈夫だよ、鉄虎くん」
傷口を水にあてて綺麗にしているのだが、やはい痛い。その後、小石が何個か張り付いているのでピンセットを借りて1つずつ取っていく。そして最後に消毒液を塗ってガーゼを貼りずれないようにテープで止める。
「傷口が深いから少し治るのに時間かかるかも、って、母さんが…」
「そっか…、ありがとう」
ガーゼをなでる。治るのに時間がかかるってことは明日もこの状況で学校にいかなくてはならないってことだ。皮膚は一瞬で再生なんて出来やしない。
「で、放課後、光と何があったの？」
私は3人に放課後からのことを伝えた。
「…そ、それで…その後、光くんに…」
「うん」
私は顔が真っ赤になりそうだった。
「あ、えっと、その後…」
「んで、天満くんにキスされたと」
「み、翠くん…！？」
「え？俺、なんか間違ってること言ったっすか…？」
「いや、間違ってないけど…。」
「？」
「そ、そのことは置いといて、そこで光が全速力で逃げたと」
「そ、そうなの！途中までは姿が見える程度には追いついてたんだけど、転んで見失って犬に追いかけられて逃げて、3人にあったの…」
「光にはあってないからな…。」
友也くんがそういうのだから、きっと光くんはどこかで曲がっていってしまったのだろう。
「天満くんの気持ち、俺、少し分かるかも…」
「鉄虎くん…？」
「恥ずかしいだけなんだよ…。俺だって大好きな人にキ、キス…したら顔見られたくなくて恥ずかしすぎて逃げ出すかも…」
「俺も逃げ出すまでにはいかないかもだけど恥ずかしいっちゃ恥ずかしいと思うっすよ」
「光くんが、恥ずかしすぎて逃げる…なんてあるんだ…。」
友也くんたち3人がいきなりわらいだした。
「本当にAって気づいていないんだ…」
「さすがの俺ですらわかってったっすよ」
「あんず先輩と一緒に来た、初めてのRa*bitsのレッスンの時から光はAのことが好きだったんだよ。
いや、もっと前から…かな。Aがあの日俺たちの初めてのステージを応援してくれてパンの袋に書いたメッセージを読んだ時から、ずっと、光はAのことが大好きだったんだよ。
光自身が気づいたのはもっと後というか、パンを一緒に買いに行きだしてからかな。あの時も俺達がなんとか誘わせたって感じでさ」
友也くんは思い出を語るようにそう言った。
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あいらいす(プロフ) - コメント失礼します！わたしはみつる推しなのですが、なかなかメインのモノがなく…こちらやっと見つけて読ませていただいたのですがとてもキュンキュンしました(*´-`*)めちゃくちゃ感動してます…！続き楽しみにしてます！頑張ってください☆ (2016年5月7日 23時) (
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作者名：柚日 | 作成日時：2016年4月23日 0時
