【宮侑】幼馴染みに恋をしたい２【宮治】

78 侑デート ページ28

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遊園地とは大人になっても楽しいもので


侑「ふぅーー！！やっぱ絶叫系は楽しいなぁ！」

「楽しい！！次何乗る！？」


マップを見ながらはしゃぎ倒している高校生2年生。
侑とは好みも合うし待ち時間沢山話をしてくれるから飽きない。


侑「せやけどお前、折角かわいいカッコしてんのに。さっきのジェットコースターで ''ギャァアアア''てw」

「しゃあないやん！ジェットコースター乗ったら叫ぶのはお約束やで！」

侑「まぁ俺はそーゆー飾らんとこ好きやけどな」


目を細めて笑う侑にいちいちドキドキする。


「そ、それは良かったデスネー」

侑「やっぱ可愛くない」

「いや可愛いとか言われてへんし」



今日のツムは何というか、理想の彼氏そのもので
何度も靴ずれを気にしてくれたり、喉が乾いてないかとか、お腹すいてないかとか聞いてくれる。

おまけに、さり気なく手を握られているのもはぐれない為なのかと思うと、意外に面倒見ええよな、なんて考えてちょっとニヤけてしまう。




侑「何笑てんねん」


ん、と差し出された長いチュロス。


「ごめんごめん。ありがと」


チョコとプレーンのチュロスを眺めながら「どっちがええかな〜」と悩んでいると「半分しようや」とツムが言う。

お互い半分ずつ食べたら交換しようと言うことになったので、私は先にプレーン味を手に取った。



夏休みの真っ只中なので家族連れやカップル達が多い。
きっとこの中にいる人達全員から私達はカップルと見られているのだろう。
それは居心地の悪いものじゃなかった。



「ちょっ、ツムっ。キブギブギブ」

侑「何言うてんねん！！もっと回すで！！」

「うわああああああ」


コーヒーカップに回されながら


侑「メリーゴーランドとか子供やろ」

「とかなんとか言ってイチバン立派な馬乗っとんのは誰やねん」

侑「俺や」


メリーゴーランドに乗りながら


「お化け屋敷はあかんくない？」

侑「ビビリと行くお化け屋敷よりおもろいモンはないで」

「あたしお化け怖ないし？」

侑「じゃあええやん。いこや」

「お願いだから手ぇ繋いでてな…っ！！」





侑「ふは、」



侑「怖いんやん」






深く被っているキャップの隙間から見える、隠し切れていない整った顔立ち

きっと好きな人にしか見せないであろう笑顔に心臓が爆発しそうだ。



「はぁああ〜〜〜…」


侑「何やねん？」


「ホンマ、敵わんわ…」

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