【カゲプロ】もっと足掻いて嘆けよ［クロハ］

46 ~コノハsaid ~ ページ46

コノハ「え＿＿＿＿？」






クルリとドアノブを回して一番、最初に見た風

景は笑顔で迎えてくれるメカクシ団の皆、




ではなかった。









床は血塗れ、キッチンは荒らされ、ソファーの

綿がむき出しになっている。





コノハ「な、何で………‥？」


A「コノ、ハ…？ どうし＿＿＿＿ ！？」





Aは赤く腫れた目を擦りながら僕の後ろから顔をだす。



コノハ「あ…… ダメ、A！！」






遅かった。

Aは僕をスルリと抜かし、アジトに入って行く。







A「嘘…嘘…‥何で…………？」




床に崩れ落ちるA。







目の前に映ったのは…



映ったのは…









血塗れになったメカクシ団員皆が、








倒れていた所だった。







コノハ(僕…分からないよ……)







情けない。





涙がまた顔を出す。

今日は何回、頬を濡らさないといけないんだ。







その時＿＿、









コノハ(あ………‥)









棚の上であの、クロという黒猫が


確かに



笑っているのを、僕は見てしまった。

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