【カゲプロ】もっと足掻いて嘆けよ［クロハ］

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どうしてだろう。

大切な人に心配かけたくないのに。



あぁ、体が言うことを聴かない。

しびれを切らしたように涙が溢れていく。



コノハ「ごめん…！ ごめん…！」

優しくわたしの背中をさすりながら彼はずっと謝っていた。




コノハは悪くないのに、脳が赤信号を点したように拒絶反応を起こす。









まだ、あの『黒い彼』がコノハの近くにいるのではないか。
まだ、わたしを影で見張ってるのではないか。


怖くて、怖くて堪らなかった。


A「コノハァ…！ ホントにコノハなの……！？」

コノハ「そうだよ。 大丈夫。 僕だよ。
A、泣かないで…！ 僕、悲しいよ……！！」






『口外したら、コイツの命は……、分かってるよな？』





信じたい。 信じたい。


笑ってほしい。



だけどわたしが、わたしがコノハを困らせている。







A「コノハァ……！！ ウワァ…ン……！！！

コノハァァァ…！！！」


最後までわたしは泣くことしかできなかった。

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