向い合わせの空【花宮真】 (ページ2)

今日:20 hit、昨日:0 hit、合計:38,115 hit

混ぜるな危険ページ2

.

私の一日は、戦争に匹敵するほど荒れ狂っている。

その原因がコイツ、同じ部屋に住んでいる住人、花宮真のせいだ。

なぜこの男と同じ屋根の下で、寝食を共にしているかの説明は後程説明させていただきます。

まずは皆さんに分かりやすく、私達の戦闘能力についてご紹介いたします。

貴「ねぇ、そこ退いてくれない？邪魔な上に物凄い腹立つのよね。わざわざ道の真ん中につっ立ってんじゃないわよ。」

花宮「あぁん？なんでお前の言うこと素直に聞かなきゃなんねぇんだよヴァーカ。

第一、人にもの頼むときはそれ相応の態度で言えってんだクソガキ。」

貴「そうですね。だけど私は貴方の事を人として認識していませんので無理です、この負け犬風情が。

てゆか時間なので買い物に行きたいんです。だから即刻この場を退去してくださいGUESS眉毛。」

花宮「誰がGUESS眉毛だ。お前の下着姿ネットで晒すぞ。つーか何一人で買い物行こうとしてんだよ、俺も行く。」

貴「いえ、結構ですので。大体貴方が来ると色々ケチつけられんので嫌です。だから大人しく生ゴミに頭を突っ込んで待っていてください。」

まぁ、こんな感じでいつも言葉の槍を飛ばしコミュニケーションもどきを取っています。

属に言う混ぜるな危険ってやつですね。

てゆか、なに人前で着替えだしてんのよ。自分の部屋に帰ってからにしてくんない？目が汚れる。それとも何？自慢したいの？

貴方の半裸を見て喜ぶ人間ならいざ知らず、私は貴方のことなんて微塵もかっこいいだなんて思いませんから勘弁してくださいよ。視覚の暴力です。

今日も絶好調で内心毒づいている私を知り目に、真は手慣れた様子で私のバックとパーカーを掴み、さも当然のごとく玄関に向かった。

花宮「おい、さっさとしろよ。置いてくぞノロマ。」

貴「人の話を聞かないで何ぬかしてるのよハゲ。言われなくても行きますよっ」

花宮「で？今日はどこに行くんだよ買い物、スーパー？それともホームズ？」

貴「スーパーと本屋さん。テツくんの好きな小説の新刊でたから見に行くの。」

花宮「まーたあのイイコちゃんに餌付けすんのかよ。お前も暇だな、A。」

貴「うっさい。明日誠凛に遊びに行くんだからお土産よ、イチイチ口出すなアホ。」

.