●純粋は彼は。20 ページ22
ーセトsideー
夜中にいきなり何かが倒れるような鈍い音が聞こえてきた。
慌てて起き上がり、ドアノブに手をつき扉を開ける。
そこには、倒れているAちゃんと、必死にとその名を呼び掛けるキサラギさんの姿が目に飛び込んできた。
一体何が起きたんだ。
ﾓﾓ「あ！セトさんっ！Aが急に…！
セト…さん?」
死んだかのようにぐったり倒れるAちゃん。
その姿は、いつかのあの人みたいだった。
恐怖で体が思うように動かない。
まるで電撃を受けたかのように。
どうしよう………動け、動けよ俺の体っ！
「おいっ!?何の音だっ!?」ﾊﾞﾀﾝｯ
キドの大きな声で目を醒ます。
慌ててキドがAちゃんに寄る。
ｷﾄﾞ「おいっ！大丈夫か！」
『………………』
呼んでも全く返事が聞こえてこない。
もう此処には居なくなってしまったんすか?…Aちゃんにまだ何も伝えられてないのにっ 何処か行ってしまったんすかね?
ﾓﾓ「ま、まさか………!?」
ｷﾄﾞ「落ち着け、キサラギ。
…熱っぽいな。息も荒いがちゃんとしているようだ。」
キドの言葉で、俺を縛っていた何かが一気に解かれた。
…良かった。無事だったんっすね。何だ、俺。早とちりして勝手に妄想してバカっすね。
本当
「良かった」
ﾓﾓ「……せ、セトさ」
ｷﾄﾞ「キサラギ。」
ﾓﾓ「………」
涙がボロボロと溢れて来る。俺は、キドみたいにあんなにテキパキと動けなかった。
…もし、本当にAちゃんが…好きな人が死んでいたとしたら、俺は直ぐに行動出来ただろうか。
いや、さっきみたいにつっ立ってて動けなかっただろう。
キドが来てくれて良かった。
無事で良かった。
暫くして落ち着いた頃まで、キドは傍にいてくれた。
『…落ち着いたか? 昔の事を思い出したのか。 悪いんだが、Aを部屋まで運んで欲しい。良いか?』
そう言われて、Aちゃんを部屋まで運んで、疲れてすぐに寝た。
その後はキドがやってくれたらしい。
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☆アリス☆ - いつも読んでます！6万hitおめでとうございます！！これからも頑張って下さい！ (2015年1月20日 18時) (
レス) id: 0cb6f58b42 (このIDを非表示/違反報告)
みりん。⇔セト(プロフ) - ついに60.000hit超え！！！有難うございます！！凄く嬉しいです！これからも、何卒宜しくお願いします(´∀`*) (2015年1月19日 21時) (レス) id: 0cb6f58b42 (このIDを非表示/違反報告)
セト(プロフ) - みりん。⇔セトさん» ご想像にお任せするっす☆ (2014年12月27日 17時) (レス) id: 8967be9ffa (このIDを非表示/違反報告)
みりん。⇔セト(プロフ) - セトさん» 向こうって何処…？// (2014年12月27日 16時) (レス) id: 0cb6f58b42 (このIDを非表示/違反報告)
セト(プロフ) - みりん。⇔セトさん» 俺だけって言われるとなんかむず痒くなるっすね…//嬉しいっすよ、ほんとに。でもここじゃあれなんで、向こう行ったら…ね？ (2014年12月27日 16時) (レス) id: 8967be9ffa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん。 | 作成日時：2013年10月31日 2時
