●純粋な彼は。18 ページ20
まぶたの裏からでも感じる光。
貴「ううん……………」
そっとまぶたを開けてみる。とたん、光が一斉に目へ集まってくる。
貴「眩しっ…………」
体はまだ少々だるい。
貴「あれ、私………」
体を起こして辺りを見渡す。…この部屋は見覚えが…
ああ、私の部屋か。
ｾﾄ「あ、Aちゃん起きたんすね!あぁ…まだ寝てないと駄目っすよ。具合はどうっすか?」
貴「あれ、セトさん……私…」
ｾﾄ「覚えてないんすか。Aちゃん、昨日の夜いきなり廊下で倒れたっすよ。少々熱があったみたいなのが原因みたいで」
貴「そう…なんですか…」
全然思い出せない…というか考えようとすると頭がズキズキと痛む。
貴「セトさん、看病してくれて…有難うございます」
ｾﾄ「いえいえ。てかさっきまでずっとマリーがしてたんすけどね」
貴「そうなんですか………後でお礼しなきゃ…
セトさん、今何時頃ですか…てか皆は…」
ｾﾄ「午後の2時頃っす。皆はそれぞれ用事があるみたいで出掛けちゃったっすよ」
居心地の悪い会話が続く。
セトは私の方に背中を向け、せっせと何かをしている。
貴「そうですか…二人だけなんですね」
(二人きりか… って、あ!?昨日も確か二人きりで……)
急に昨日の事を思い出した。とたん、顔が一気に熱くなったのを感じる。もうおしまいだ。
暫く長い沈黙。
どうしよう。気まづい。だるい。居なくなりたい。
そう思いつつ、体を横にしたり仰向けになったりゴロゴロとしていた。
やることがないなーと思いつつ、ついついセトの方をチラチラと見てしまう。一体何をやっているんだろうか。
貴(セトさんって細いな…(体が))
ついつい見つめていたら、
ｾﾄ「できたっすよ！」
そう言うと、急にくるりと方向を変えてずんずんと近づいてくる。セトの手中にはお皿があった。
ｾﾄ「すりリンゴっす。少しは食べないと。」
あーんという姿勢を取ってくる。
確か昨日もそうやって…
貴(ええ!?ど、どうしよう…！ 自分で食べますって言おうかな。でもせっかく看病してくれてるんだし…でもでも…)
ｾﾄ「食べれないっすか?」
慌てて首をふる。ああ…私は食べる方を選択してしまったのだ。もう変えることは不可能。
しょうがなく、口をそっと開ける。
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☆アリス☆ - いつも読んでます！6万hitおめでとうございます！！これからも頑張って下さい！ (2015年1月20日 18時) (
レス) id: 0cb6f58b42 (このIDを非表示/違反報告)
みりん。⇔セト(プロフ) - ついに60.000hit超え！！！有難うございます！！凄く嬉しいです！これからも、何卒宜しくお願いします(´∀`*) (2015年1月19日 21時) (レス) id: 0cb6f58b42 (このIDを非表示/違反報告)
セト(プロフ) - みりん。⇔セトさん» ご想像にお任せするっす☆ (2014年12月27日 17時) (レス) id: 8967be9ffa (このIDを非表示/違反報告)
みりん。⇔セト(プロフ) - セトさん» 向こうって何処…？// (2014年12月27日 16時) (レス) id: 0cb6f58b42 (このIDを非表示/違反報告)
セト(プロフ) - みりん。⇔セトさん» 俺だけって言われるとなんかむず痒くなるっすね…//嬉しいっすよ、ほんとに。でもここじゃあれなんで、向こう行ったら…ね？ (2014年12月27日 16時) (レス) id: 8967be9ffa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みりん。 | 作成日時：2013年10月31日 2時
