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花八十一輪 ページ32

A「…だから、僕叔父さんのところに行かなきゃいけないのかなって」
昴「…行くなよ」
A「え…?」
昴「行かないでくれ」


ぎゅっ

A「ふえっ!?」
昴「………」
A「すばにぃ…」


結局話が長引いて部屋の前まで来てるすばにぃ
子犬みたいに僕を見ないでくれ…!
部屋の前でこんなとこ見られたら誤解されるってば!


風「うわ…たまの休みにありえないもの見ちゃったんだけど」
A「ふっ…風斗!?」
昴「………」
風「ねぇさんに何してるのさ、このスポ根」
昴「相手が弟だろうとお前には譲らない」
風「は?」
昴「…俺もう行くから」


身を翻して自分の部屋に向かうすばにぃ。
すばにぃがいいたいことはわかってる。
だってみんな好きだから。

風「なんなのあれ、むかつく」
A「風斗…」
風「ん?どうしたのねぇさん、もしかしてあいつになんかされた?」
A「……ううん…やっぱりなんでもない」


じゃあね、と言って部屋に入り扉を閉めようとしたら

風「なんでもないならなんでそんな顔するの」

と、閉めるのを妨害されてしまった。


風「あのね、ねぇさん。泣きそうな顔して言われても説得力ないから」
A「…ごめん、でも僕」


まで言ったところで風斗が部屋に入ってくる。
つられて部屋に入った瞬間、
唇に何かが触れるのを感じた。


風「そんな顔しないでよ、お願い」
A「………風斗…グスッ…」

今まで堪えていたそれが溢れて止まらない。
ごめんね。風斗。それからしばらくそのまま何も言わずただただ泣いた。


風「ほんとにどうしちゃったの?」
A「…今は1人になりたいの、ごめん」
風「…わかったよ、何かあったら言ってね」



A「……ふう」


どうしよう。決められない。
でも正しいほうに行くべきなんだよね。


A「……もしもし…母さん?…あのね、僕いるべき場所に行こうと思うの」

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のり - マレさん» ありがとうございます!1年近く更新していなかったのですが、読んでくれてる人がいたことに正直びっくりしています笑せめて完結させたかったので講義の合間に更新しますので気長に待っていてください! (2020年7月6日 17時) (レス) id: 7dd5afd3b5 (このIDを非表示/違反報告)
マレ(プロフ) - はじめまして!一気に読んじゃいました!!続き待ってます! (2020年7月4日 0時) (レス) id: dbfa7fe28a (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - ゆこさん» 更新進んでいますかね笑ほとんどかいてないけどな頑張ります笑 (2018年1月17日 22時) (レス) id: 85da798f24 (このIDを非表示/違反報告)
ゆこ - あけおめ!甘い日々の方にコメント書いたので時間取れたらみて(^v^)♪ストーリー進んでる(*^_^*)♪続き楽しみだよ! (2018年1月17日 15時) (レス) id: 856b74be47 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - 更新できなくてすみませんでした!こんな私ですがこれからもよろしくお願いします。 (2017年9月27日 16時) (レス) id: 71985afbb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のり x他1人 | 作成日時:2016年3月6日 15時

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