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62話 ページ27

そして学園長室からの帰り道




2人手を繋いで、寮へと足を進める。





フロイド「Aはなんでこの学園に来たの?」





それはふと出た疑問






Aは一瞬焦ったように目を泳がせ、諦め恥ずかしそうに口を開いた。






貴「……それは……大切な人に、逢いに来たんです。」





フロイド「…へぇ〜。

でもさ、確かAも小エビちゃんと同じ世界から来たんだよね?」





貴「……っ……。そうですね。同じ、世界から。」





…人魚姫みたいだと思った。


大切な人のために異世界まで逢いに行くなんて。




少しだけ、Aの相手が羨ましいと思ってしまった。





フロイド「帰りたくねぇの?……家族とか、待ってんじゃねえの?」





貴「家族……そうですね。お兄ちゃんが、少しだけ心配です……

でも、私の事なんて……もう、覚えていないですよ。

……それに、帰れないんです……。もうどこにも私の居場所なんて……」




切なげに話すAの頭をぽんと撫でる




フロイド「……あんじゃん。」




貴「え?」



驚いたように目を見開くAに笑ってみせる



フロイド「ここがAの居場所、でしょ?」



そう。この世界が、オクタヴィネルがAの帰る場所だから。





貴「…ふふ…ありがとう……」




嬉しそうに微笑むAを見て胸がギュッて締め付けられた。



フロイド「……っ……ほら、部屋着いたよ。」




それを誤魔化すようにAの部屋の前で繋いでいた手を離す




貴「では、また明日…!」



嬉しそうに微笑むA




フロイド「うん……また明日。」




その言葉が懐かしいのはなんでだろう

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イロ(プロフ) - すごく良かったです。最近、ヒスイ様の作品を深夜に拝見させていただいております。その度に、感動して、涙が出て、、本当にいつも素敵な作品ありがとうございます。これからも拝見させていただきます。 (2023年3月8日 22時) (レス) @page37 id: 3b41e00f46 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - やばいですめちゃくちゃ泣きました。最後のアースラ本当にありがとうもう感謝しかないです!アースラありがと〜✧⁠\⁠(⁠>⁠o⁠<⁠)⁠ノ⁠✧ (2022年9月7日 18時) (レス) @page37 id: 1442eac3b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayy(プロフ) - あああああっフロイド、小エビちゃあああん!泣いたわ!ヤバイ! (2022年2月5日 0時) (レス) @page37 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - Milky chocolateさん» Milky chocolate様!嬉しいコメントをありがとうございます!!!励みに更新頑張ります!!!これからもよろしくお願いします! (2021年11月6日 12時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
Milky chocolate(プロフ) - 前作から陰ながら応援させていただいていた者です、、、いつも更新楽しみにしてるので自分のペースで更新頑張ってください! (2021年11月6日 11時) (レス) id: c42a942648 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒスイ | 作成日時:2021年10月30日 10時

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