63話 ページ28
その日の夜
ここは、どこだろう……。
綺麗な青い、空と海の間みたいな、天国みたいな場所。
光に照らされ空が水に反射して、幻想的な空間が作り上げられる。
少し寂しくて、でも暖かい、そんな空間に1人、
懐かしいような、愛おしいような……。
そんな感情に浸っていた。
その時だった。
目の前に小さな光の影が現れる。
『だから今度は私が待つ番です。
きっと…きっと思い出してね……』
『私も大好きですよ…フロイド先輩…』
ﾌﾛｲﾄﾞ｢…待って…っ！！！！｣
キラキラと光って消える君に手を伸ばした。
だけど届かなくて、そのままガバッと体を起こした。
ﾌﾛｲﾄﾞ｢夢……。ぁ…｣
違和感を感じ頬に触れれば目から水が流れていた。
ﾌﾛｲﾄﾞ｢また…。なんでだろ。｣
そう。最近こんなことがよくあった。
オレ病気かな……
そんなことを考えながら夢の人を思い出した。
ﾌﾛｲﾄﾞ｢お前は誰……。｣
その姿が一瞬Aと重なって見えて、
……会いたくなってまた君を探しに外に出た。
すると寮にアイツが来ていて、
ﾚｵﾅ｢なるほどな、コイツらも……｣
貴｢はい！ふふ…本当に嬉しいです…｣
ｱｽﾞ-ﾙ｢まさかレオナさんも覚えておいでとは……｣
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢他にも覚えている方がいらっしゃるかもしれませんね。｣
貴｢…十分に幸せですよ…ふふ…本当に、ありがとう。私を覚えていてくれて……｣
聞こえてきたその言葉に胸がズキンと痛んだ。
トド先輩に、アズールに、ジェイドに向けられた
その笑顔に胸が苦しくなって、胸を抑える。
貴｢あ！フロイド先輩！おはようございます！！｣
オレに気づいたAは駆け寄ってきてニコリと微笑む。
その笑顔にまるで陸で溺れたみたいで……息が出来なくなって。
だから、
ﾌﾛｲﾄﾞ｢もう俺の前に現れないで。｣
『迷惑……』
そう言って突き放した。
そうすればこの胸の苦しさも消えてくれるよね？
なのに、なんでだろう……。
貴｢…………。……っ｣
Aが最後に切なげに笑った、その表情に
胸がもっと痛くなった。
『痛いよ……A……。』
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イロ(プロフ) - すごく良かったです。最近、ヒスイ様の作品を深夜に拝見させていただいております。その度に、感動して、涙が出て、、本当にいつも素敵な作品ありがとうございます。これからも拝見させていただきます。 (2023年3月8日 22時) (
レス) @page37 id: 3b41e00f46 (このIDを非表示/違反報告)
パピコ(プロフ) - やばいですめちゃくちゃ泣きました。最後のアースラ本当にありがとうもう感謝しかないです！アースラありがと〜✧\(>o<)ﾉ✧ (2022年9月7日 18時) (レス) @page37 id: 1442eac3b7 (このIDを非表示/違反報告)
sayy(プロフ) - あああああっフロイド、小エビちゃあああん!泣いたわ!ヤバイ! (2022年2月5日 0時) (レス) @page37 id: 694cb4f9d7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - Milky chocolateさん» Milky chocolate様！嬉しいコメントをありがとうございます！！！励みに更新頑張ります！！！これからもよろしくお願いします！ (2021年11月6日 12時) (レス) id: a217f5439d (このIDを非表示/違反報告)
Milky chocolate(プロフ) - 前作から陰ながら応援させていただいていた者です、、、いつも更新楽しみにしてるので自分のペースで更新頑張ってください！ (2021年11月6日 11時) (レス) id: c42a942648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒスイ | 作成日時：2021年10月30日 10時
