【ブラコン】アメリカから転入して来たあの子は、バスケ部のコーチでキョウダイがたくさんいます！【黒バス】

第6話 ページ7

真「部員たちに紹介する。中に入ってくれ」

貴「はい。あ、あの、部員のみなさんに私のこと話してあるんですか？」

私がそう問いかけると、コーチと虹村さんは顔を見合わせた後首を傾げた。

虹「言いましたっけ？」

真「そう言えば……」

嘘でしょ！？もしかしてなにも話してないの！？いやでも、話してあるのも可笑しいよね。私了承してなかったんだから。

虹「まあ大丈夫でしょ。こいつの力は本物だし、最悪実力行使しましょう」

虹村さんが実力行使とか言うとすごく物騒な感じがする。実力行使(物理)ってことでしょ？

コーチもそれで納得しちゃったみたいだし。

真「今から紹介するから問題ないだろ」

問題ありありだと思いますよ？？

虹「なんかあったら俺も力になるしな！」

うん。なにかあったら実力行使(物理)に頼ろう。

そう思いながら体育館に入ると、「あー！」という叫び声が聞こえてきた。

どうしたんだろうとその声の主を探すと、ばっちり目が合ってしまった。

なんか聞いたことのある声だとは思ったんだ。

黄「マネージャーも見学もお断りって言ったスよね」

だからなんでそんな嫌そうな顔するのかな黄瀬君。

まあ私はどっちでもないんだけどね。

虹「なんだ黄瀬。こいつと知り合いだったのか？」

黄「知り合いというか、今日からクラスメイトっス。……あんた何しに来たんスか？」

真「今からそれを説明する。全員一度こちらに集まってくれ！黄瀬も並べ」

コーチに言われて渋々といった感じで列に入る黄瀬。

真「紹介する。彼女は本日からバスケ部のコーチをすることになった朝日奈Aさんだ。2年生だが私と同じ発言権を持つ。これからは私と2人で一軍コーチをすることになるので、しっかり指示を聞くように」

生徒がコーチ？とかみなさん驚いてるけど、その紹介を受けた私が1番驚いていると思う。

真田コーチと同じ発言権！？それってかなり権力あるんじゃ……。

「でも年下がコーチって……」「しかも女だし」

やっぱりそういう反応になるよね。だから私も一度断ったんだし。

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