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__ in 秀越学園 . 屋上庭園
花々が咲き誇る庭園。
秀越学園には所謂一般的な学校にある様な屋上ではなく、徹底的に環境管理がされた花園がある。
其処が謂わば秀越学園の現トップ、悠渚 Aの居城である。
…言ってしまえば、学園全てが彼のモノに等しいが。
その中心にはテラス席が置かれており、大きめのソファで彼はよく眠っていた。
テラスにはキャンバスと、その傍にある机の上にはいくつもの絵の具、筆が並んでいる。
「__お目覚めください、姫。もう昼食の時間ですよ。」
Edenのメンバー、七種 茨。
彼はすやすやと眠りにつくAに声を掛けた。
するとAはぱちり、と目を覚まして上体を起こす。
彼は寝起きがかなり良いらしい。
「おはようございます、我等が楽園の姫君。」
『…茨…何か用だったかな』
「おや、お忘れですか?
今日は '' Eve '' が夢ノ咲学院へ行く日ですよ。」
『…嗚呼、そうだった。
英智と、… '' Trick star '' と会うんだったかな。』
「ええ、その通りです!
貴方が '' Eden '' のリーダーであることは機密事項ですから…リーダーの貴方は彼等と共に行動は出来ませんが。
__貴方は '' Lilith '' としてなら動く事が出来る。」
茨の言葉にAは小さく微笑う。
この狡猾な蛇の様な少年は、目の前の少女の様に美しい少年__楽園の『 姫 』に妄執していた。
彼こそが真に正しいこの世界の『 神 』だと信じたのだ。
彼の中でAは常に正しく、公平な存在だった。
そう、在らねばならなかった。
「全ては貴方のお望みのままに。
____自分は、その為の参謀ですから。」
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志希(プロフ) - とても面白くて大好きな作品です!続きがとても楽しみで仕方ありません!更新頑張ってください!応援してます! (2022年10月19日 19時) (レス) @page26 id: 9efc8bf690 (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます。ゆうなぎ君とその周りの人たちの気持ちや行動が今後どうなってくのか読むたびに楽しくなってます。作者様のペースでよろしいので今後も楽しみにしております。 (2022年10月12日 17時) (レス) @page1 id: 4ef80cb4cb (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます。以前読んだ時からずっと続きが気になっており続きが読めて嬉しいです。作者様の作品がとても好きです。 (2022年10月11日 1時) (レス) id: 4ef80cb4cb (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新して下さると嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2022年6月11日 18時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 更新ずっとお待ちしてました!ありがとうございます! (2021年6月28日 0時) (レス) id: 44c301afb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋真姫 | 作成日時:2019年9月27日 14時