求：OLの愛し方【朔間凛月】

OLに猛アタック/04 ページ36

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『 え？！な、何言ってるの凛月くん！』


見るからに動揺してる彼女の頬がほんのりと色づいた


「 なにって.....思ったことを言っただけ。
........はい。」


腕を広げて来て、と目で訴えると彼女は気まずそうに目を逸らした。


『 ...だ、ダメに決まってるでしょ！』

「＿＿＿＿なんで。」

『 えっ？＿＿＿ 』


「 なんで、ダメなの。男女でも友達みたいに抱き合うことあるじゃん。」

『 それとこれとは状況が... 』

「 なにかやましい気持ちでもあるの？ 」

乗り気じゃない彼女に言葉で畳み掛ければ顔を真っ赤にして否定する

『 そんなわけないじゃないっ！ 』

「 じゃあ、いいよね...♪ 」


ほら、早く。そんな風に声をかければ少しずつ俺の方に歩み寄ってくる。


あんたが押しに弱いことくらい知ってるから。



『 ...っ、.....ちょっとだけだよ。』


俺がブランコに座ってるせいか彼女の腕の中にすっぽりと収まった。

あったかくて、いい匂いがした。


「 .....ドキドキしてる、あんた。」

『 .....だって、久しぶりだもの、人の体温を感じるのなんて。凛月くんこそ身体熱いじゃん、』

「 うん、...俺は好きな人だから。」



返事は返って来なかったけど代わりに俺の頭をそっと撫でてくれた。


共働きで忙しかった両親に寂しさを感じてた俺に兄者がよしよししてくれたみたいに――




『 なんか...私凛月くんに上手く言いくるめられたような気がする。』


後になってそんな事をボヤく彼女に、


「 .....そんなことないよ...♪ 」


なんて嘘をついた。




あぁ、なんか



すごく幸せかも――





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